NINE INCH NAILS@新木場スタジオコーストDay2

姉さん、事件です!

そんなわけで二日目です。事前の噂通りセットリストをガラッと変えてくるだろうということでしたが、さて。前日同様19時ににアレッサンドロが清涼(ryなアンビエントを披露。

始まって早々にステージ向かって右側エリア(別名:ロビン・フィンク過激派密集地帯)に移動したため前日よりはいくらか機材を弄る光景が見えました。途中ヘッドホンで出音も確認してもいましたね。そして19時20分ぐらいに終了。

  • SET LIST

1.Somewhat Damaged
2.1,000,000
3.Letting You
4.Terrible Lie
5.March of the Pigs
6.Piggy
7.Reptile
8.The Frail
9.The Wretched
10.Vessel
11.Survivalism
12.Wish
13.31 Ghosts IV
14.Burn
15.Gave Up
16.The Hand That Feeds
17.Head Like a Hole

(アンコール)
18.Ice Age※
19.BBB※
20.Hurt
How To Destroy Angelsの曲

  • 感想



またもやシューっとスモークが焚かれトレントが中央のマイクスタンドへと登場。一度目にヴァースでso impressed with all you do〜と始まり、二度目のヴァースでthis machine is obsolete...と紡ぐ。
ヘイ!
一曲目はSomewhat Damaged!! 二度目のヴァースが終わると共にドカーン!と演奏が始まるのは本当に震えた。
too fucked up to care anymore!!
の大合唱は定番ですね。
タンタンタタタタッ、タンタンタタタタッと1,000,000(いつも桁数が覚えられない・・・)と続きます。ポップなロックナンバーなこの曲の後にヘヴィーな疾走チューンのLetting Youへ! ここで的確なアイランのドラミングに目を光らせる自分。シャープシューターとはまさにこの事。ここで前日でも披露されたTerrible Lieと続き、March of the Pigsへ。


now doesn't that make you feel better?
と、歌うトレントと急いでキーボードに駆け寄るアイラン。
トレントが自分でピアノ弾けばいいのにねー。なんでアイランに任せちゃうかって?出来ちゃうからなんだよね―w
と、次は言うまでもなくPiggyへ。

この時はトレントNothing can stop me now!と連呼する歌詞をファンに丸投げして歌わせていました・・・w 両手拳を胸に突き当てて気迫の表情でマイクを使わずトレント。流石鬼軍曹だわ・・・
無機質かつヘヴィーなReptileときて、トレントがピアノの位置へ。

粛々とピアノを弾き始めるトレント。ああ、これはThe Frailだ・・・ すると当然次はThe Wretched。アイランのドラムの両サイドに電子ドラムのパッドが配置され、あの独特なビッグビートが再現されていましたよ!最初ちょっと戸惑いましたが(汗 この流れはNINを初めて見た2005年のサマソニ以来なんですよ。なのでこの流れを見たのは9年ぶりぐらいかな。いろいろとこみ上げてくるものがありましたな。
そして次にプレイされたのがYear ZeroからVessel。これもYZのツアー以来プレイされていなかったみたいですね。
リハーサルにて。
アイラン「トレント、(回りを見渡しつつ)俺は何やったらいいかな?」
トレント「タンバリン(即答)」
アイラン「えっ」
トレント「えっ」
アイラン「ファッ!?(事態を飲み込んで動揺)」
トレント「(しばしの沈黙)・・・じゃあコーラスもやる?」
アイラン「お、おう・・・」
と、あくまでも妄想ですがその結果がこれだよ!


わざわざタンバリンのためだけに前に出てくるアイランがシュール過ぎるwww 以前2chのNINスレでサビの"Oh My God!"がおっ!まん!!と空耳してしまうことで一部で話題なったこの曲。ああ、とても一体感があったよ(必死に笑いを堪える)。曲の終盤ではトレントがスタンドのMPCでノイズをまき散らしていました。メジャー・フィールドでここまでノイジーな事するのは意外と凄いかも。
そして十八番のWishときて、これまたレアな31 Ghosts IVへ。この時反応薄かったな―(苦笑)まぁ、インストアルバムだし仕方ないか。(自分も最初はJust like you imaginedと勘違いしてたことを告白しておく。)
次にプレイされたのは懐かしのBurnナチュラル・ボーン・キラーズのサントラに収録されてるやつですね。(現在はThe Downward SpiralのDX盤でも聴ける)例によって歌詞の
I never was a part of you,burn!!
で会場内大炎上!ここも盛況だったなー。それからGave UpThe Hand That FeedsHead Like a HoleとプレイされてHLAHやったのでもう終わりか?まで20時半ぐらいだぞ?と会場内が動揺しつつも、トレントがサクッと祝辞を述べて、今までやったことがない曲をやると言いつつある人物をステージに呼び込んだ。
嫁ント(マリクイーン・マーンディグ)キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!


何とトレントの嫁で、NIN休止中に活動していた別バンドことHow To Destroy Angelsのメンバーでもあるマリクイーンをステージに呼び込んだでありませんか!そうしてIce AgeBBB(Big Black Boots)の二曲を披露! 静まった会場にスッと響くマリクイーンの歌声。緊張しているのかやや強張った表情で歌い上げていましたね。一応これでもHTDAの曲を国外で披露するのは世界初なので若干気負いもあったのでしょう。続くBBBではアグレッシブなヴォーカルスタイルも見せ付けていました。トレント自身も電子ドラムでパーカッションを交えつつコーラスに参加。夫婦水入らずな光景が目に焼き付きましたw Listen to my sound!とマリクイーンが絶叫してたのも強く印象に残っています。

二曲完奏後はトレントがマリクイーンの方を抱いて退場。羨ましい奴め!w
そしてラストは勿論Hurtで締め。後にわかったことですが"The beginning of the end"を演るつもりが時間の都合でカットになったようです。この日は往年のクラッシックソングで固められてて過去作が好きな人にはたまらない感じでしたね。前日とはガラッとセットを変えてきましたし。そして振り返って見れば新作から一曲もやってないんですよね。Twitterやら2chでも何でやらないのー?と不満の声も聴こえましたが、裏を返せばそれだけ新作が親しまれていて一定の評価を得ているということではないかと。ベテランアーティストにもなるとなかなか新作が評価されにくくなる傾向があるのですが、これは凄いことですよ?改めて新作におけるわかりやすいポップネスが浮き彫りになった気がします。
この日のまさかのファッキンサプライズであるマリクイーン参加でHTDAの曲をセルフカバーという事件をこう表現して締めたいかなと。
NIN二・二六事件である、と。

三日目へ続く

NINE INCH NAILS@新木場スタジオコーストDay1

うおおおおおお!!!!!!

昨年2月下旬にまさかの再始動宣言、もはや伝説と化した同年7月末のフジロックでの熱演、そしてミニマルかつエレクトロニクスな作風が話題を呼んだ新作Hesitation Marksを提げ七ヶ月振りに来日!! というわけで行ってきましたよ。
来日直前のインタビュートレント・レズナーは「視覚効果を狙ったライブだと演れる曲も限られて毎回同じことの繰り返しで飽きちゃうからやらない、セットリストは毎日変えて自分たちを追い込んでいきたい、当分の間四人体制でやる、アグレッシブかつエレクトロニックなライブになる、Year ZeroThe Fragileの曲が増える」等々のことを語っており、俄然期待値が高まってたわけですよ!
幸い今回は天気にも恵まれ(笑)なんなく会場入り。

そして定刻19:00時よりショーがスタート。既報通りオープニングアクトアレッサンドロ・コルティーが登場。NINとしては主にキーボードやシンセなどを操る彼ですが、昨年には自身のソロ作二枚をアナログ盤でリリースしたりと活発的に活動していたりするのです。


自分の立ち位置では全く見えなかったのですが(;´Д`) 何やらアナログ機材で音を鳴らしていたそうです。音的にはGrouperやらAmetsubを彷彿とさせるミニマルな電子音楽でしたね。正味15〜20分ぐらいかな? というかコーストで座り込んで演奏している人を初めて見たよw

  • SET LIST

1.Me, I'm Not
2.Survivalism
3.Terrible Lie
4.March of the Pigs
5.Piggy
6.Sanctified
7.Disappointed
8.Came Back Haunted
9.Find My Way
10.Reptile
11.Hand Covers Bruise※
12.Beside You in Time
13.Copy of A
14.All Time Low
15.Gave Up
16.The Hand That Feeds
17.Only
18.Wish
19.Head Like a Hole
20.Hurt

Social networkのサントラの曲

  • 感想






アレッサンドロが絶妙の清涼剤(おいおい!)となりつつそれからシューっとスモークが焚かれ・・・
キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
それも束の間、
ヽ(・ω・)/ズコー
一曲目はMe, I'm Notから!よりによって一発目でそれかよ!と出鼻をくじかれた感じはさておきw コーラスパートでいー・・・どうですかー!って空耳がいつも気になるこの曲。ドラムレスでアイラン・ルービン(Ds)も前に出てきて演奏してましたね。
次は鯖威張りズム!いやSurvivalismをプレイ。もうこのへんから最前フロアの圧縮率が異常系。いやぁ、盛り上がりが良かったですねぇ。テリブラーイな!コールな掛け合いがお馴染みのを経て、来ましたMarch of the Pigs!!
トレント「C'mon Pigs! March!」
俺ら「ブヒーーーッwwwwwwwwww」
ってな具合に踊らされる俺たちですが問題無いですね?この辺からだんだん客もカオスになってきました。相変わらずアイランがドラム→キーボードへとせわしなく動いていましたwそれから何度となくNothing can stop me now!と歌う(歌わされる(震え声))Piggyときて、懐かしのSanctifiedへ。昨年のフジロックを皮切りにプレイするようになった1stアルバム収録のこの曲。EBM由来の肉感的なビートがたまらん。新作においてもこの辺のミニマルな感じは一緒だと思うのですよ。(伝われ)
目下新作からDisappointedへ。

胸タンバリンタイムだー!
インダストリアルを極め尽くすと胸でタンバリンを叩き出すらしーぞ!(驚愕) それはさておきw、やや幽玄とした曲調が印象的なこの曲。ロビン・フィンク(Gt)が一心不乱に卓上ギターをロッドで弾いててそれも気にかかったり。っていうか最後までそれをやれよ!暇そうになるなよ!
そしてほーっ!ほーっ!ほーんてっ!と共に新作からの1stシングルでもあるCame Back Hauntedへ。I don't believe it,I had to see it、Came back,Came back hauntedって皆歌詞を追いかけて歌うんですねぇ。微笑ましい。やはりここでも盛り上がりもひとしおに。やはり復活後の代名詞的な曲でもあるので早くもNINファンのクラシックソングになりつつあるようです。
次はまた新作からFind My Way。hurtとも歌詞がリンクする冷徹かつ荘厳なこの曲。やはり何度聴いてもこの曲はうっとりするというか。寒色系のライティングに彩られているのもよし。
おっ、このイントロは・・・と思った後無慈悲な鉄槌のようなリフが反復されるReptileへ。昨年のフジロックで個人的にハイライトだったこの曲ですが、四人体制でプレイされてもヘヴィーさは相変わらずの模様。
This is Industrial Metal.
するとトレントが後方のキーボードへと位置につく。ピアノの旋律が奏でられ、どこかで聞き覚えのあるメロディーあれっ、これは・・・ そうだデビッド・フィンチャーの映画のSocial Networkのサントラの一曲目のやつだ・・・! まさかの自体に恐れ慄く私。劇中ではオープニングで使用され、この曲が入ったサントラを含め共同作業者のアティカス・ロスと共にアカデミー賞作曲賞を受賞したのも記憶に新しいですね。まさかライブに持ってくるとは・・・ピアノの低音階と高音階を行き来し、独特のサウンドスケープに導かれつつ続けざまにプレイされたのがBeside You in Time。おおうこれは・・・(;´Д`) ちょうどこのタイトルでWith teeth期のライブDVDにもなりましたよね。調べたらライブで披露されたのは2006年以来8年ぶりらしく、今ツアーでプレイリストに復活という運びに。タタタン、タタタン、タタタン・・・とクリック音というか脈動するシグナル音に始まり、後半からウェーブのように轟音が押しよせるこの曲。何度もWe will never die〜♪と歌詞を繰り返し連呼する曲ですが、今のトレントの心境にマッチしているということなんですかね。もうここに関してはアメージング!の一言。演奏が終わり、ステージ前方のスタンドへと位置につく。
デデデン、デデデン、デデデン・・・Copy of Aだー! もはや復活後の挨拶代わりなこの曲。おそらくこの曲を見て聴いて初めてファンになった方も多いのでは? コピオバ、コピオバ!と一聴するだけで何度も口ずさみたくなるキャッチーなコーラスとメロディーライン。こういうわかりやすいポップネスって重要よねーっていう。ここでもやはり大盛り上がり。もうキラーチューンと言っても過言ではないですね。私的にHand Covers Bruise〜Copy of Aまでの流れがこの日のハイライトでした。
それから気怠いイントロからゴー!の掛け声と共にAll Time Lowへ。これも新作からの曲。かのCloserを思わせるようなビートが鳴り響いてファンをニヤつかせている曲でもあるのですが、最後の方のコーラスパートでYou get me closer to god!ってトレントが歌ってて(^ν^)ああ^〜。それでもここでこの曲をやるということはCloserはやらないよー、ということでもあるのでちょっと寂しかったり。
アイランのフロアを揺らすドラミングから私のAll time FavoriteソングNo.2のGave upへ。つい抑えきれずIt took you to make mo realize!!と何度も叫んでしまった・・・(;´Д`) いやぁ、いいものはいい! I tried,I gave upだよ全く!ラストのロビンがかき鳴らすギターも強く印象に残っています。
ダンサンブルなチューンのThe Hand That Feedsでのラストのビッグなシンガロング、そしてOnlyでの会場に響き渡るThere is no fucking you!というフレーズを挟み、またもやAll Time FavorireソングNo.1のWishがきた!!単独公演としては七年ぶり、奇しくも同じ会場(前回も同様にコーストだった。2007年5/18〜20日。)に響き渡るフィストファック!!に思わずガッツポーズw 最高すぎてグゥの音も出ねぇ。
鉄板のHead Like a Hole。まず光量が相変わらず凄い。へーライカッホー!バカチソーンとお決まりの歌詞連呼後に始まり、ラストのトレントが両手は高くかざすところで、ファンも呼応するように手をかざす。この曲のここに関してはファンが一体となれるところでしょう。
ラストは当然Hurt。アイランがベース、ロビンがアコースティック・ギターを持ち出ししんみりとした雰囲気へ。トレントはアカデミー&グラミーの二冠王で、嫁もいるし子供も二人設けているのにも関わらず内省的でダークなこの曲をプレイし続けるのはもはや宿命以外の何物でもないでしょう。道は険しくとも歩き続けなければならないと、Hurtを聴きつつ思うのです。もうこれは人生の探求であると。
そうして初日の90〜100分に及んだショーは終了。この日は新作をフォローアップしたライブでした。四人という少人数体制でライブを強行しそれぞれが多種多様な楽器を用いて演奏されていたわけですが、この日のMVPはアイラン・ルービンじゃないかと思うのです。ドラム、キーボード、ギター、ベース、そしてコーラスとマルチにこなす才能に脱帽。(今年で26歳ということに驚愕)それぞれが緊張感を持ってライブに挑んでいたわけで、程よい空気感を保った良いライブにつながったかと思います。

二日目に続く

オンリー・ゴッド

ONLY GOD FORGIVES.神のみ赦すことができる――

あの「ドライヴ」ニコラス・ウィンディング・レフン監督とライアン・ゴズリング主演ということで、これは見なければ!ということで行ってきました。以下ネタバレ含んだあらすじと感想。

  • あらすじ(ネタバレとオチを含む)

タイでボクシングクラブを経営している兄のビリーと弟のジュリアン(ライアン・ゴズリング)。兄はロリコン、弟はザコンでもある。実は裏でドラッグの取引をしていた。
ある日兄が殺される。兄は売春宿の経営者の娘とヤりたかったのだが、断られたのでキレて娘を殺してしまった。その報復で娘の父親の惨殺されてしまったのだ。そしてジュリアンはその制裁を下そうとしたのだが、事情を知って赦すことにした。どうやらその父親は謎の男に腕を切断されたと。
そして兄の死を聞きつけて母のクリスタル(クリスティン・スコット・トーマス)が駆けつける。ドラッグビジネスを仕切る元締めであり、犯罪組織のボスである。そして超絶ビッチである。ジュリアンよりもビリーを溺愛している。
クリスタルはジュリアンがビリーの仇を討たなかったことに憤慨し、自ら刺客を送り仇を果たす。そしてクリスタルはある事実を知る。ビリーの殺害現場に謎の男が居たと。その男もついでに始末してしまおうとクリスタルは考える。
その男、チャン。元警察官である。現在はどうやら現役から退き、温かい家庭を迎えている。剣術とムエタイの達人でありカラオケを趣味とする。しかしながらチャンは警察に同行し、罪人をその場で裁くという神のような所業を行っている。前途の殺された娘の父はそのチャンによって腕も切り下ろされていたのだった。その事情をジュリアンは知ったため、仇を討たなかったのだ。
クリスタルはチャンに刺客を差し向けるが、刺客は全滅。そしてチャンは刺客の一人を拷問の末、依頼主をクリスタルだと把握する。混沌とした事情を察したジュリアンはチャンに拳で戦いを申し出る。あっさり引き受けたチャン。二人は拳を交えるが、ジュリアンはチャンに全く歯が立たずボコボコにされてしまう。
その様子を見届けたクリスタルは恐怖に怯え、今までのビリー贔屓を誤り共に帰国しようと申し出る。そして私を守ってほしいと。
滞在先のホテルで帰国の用意を済ませたクリスタルのもとにチャンの一行が現れる。上手く弁明しようとしたクリスタルだったが、チャンは聞く耳を持たず短刀でクリスタルを喉元から突き刺し処刑したのだった。
一方その頃ジュリアンは仲間の一人と共にチャンの自宅へ向かっていた。待ち伏せして銃殺する気だったのだ。自宅にいた見張りを殺したジュリアン。仲間は「家族もろとも殺せ」とクリスタルから指示されたとジュリアンに話す。戸惑うジュリアン。そして事は起こった。チャンの嫁を仲間が殺してしまった。仲間は娘をも殺そうとするが、ジュリアンは仲間を殺して間一髪止めたのだった。
全てが決してクラブに佇むジュリアン。そこにチャンが現れる。ジュリアンにも思うところがあったのだろう。場所は変わってどこかに林へ。ジュリアンは裁きに報いるため両腕を差し出す。チャンが短刀を振り下ろす。所変わってクラブへ。裁きの後はカラオケをすることで心を沈めるチャン。そうして映画は幕を閉じる。

  • 感想

何だこの映画は(;´Д`)
これは初見殺しに近いw これは人を選ぶ映画だ・・・ 見終わった後ならドライヴの〜と書くだけで地雷臭プンプンw 正直パンフ買って翻訳家の柳下さんの解説読むまで意味がわからなかった。これは赦しの映画ではなく復讐の映画なんだと。監督の宗教観が著しく反映された映画なんですよ。で、キリスト教的観念において、人間は如何なる理由においても復讐を成してはならない。悪しき者を罰せられるのは神及び神の如き超越者であると。ここでいう神とはジュリアンではなくチャンなのですね。だからチャンは自らけしかけておきながら(試している)たとえ復讐を果たした売春宿の男であっても平等に裁く訳であって。チャンは裁きの後に必ずカラオケをするのですが、あれは聖歌のうような位置づけなんだそうな(監督談)
チャンは神の如き超越者なので刺客の銃弾を浴びることもありませんし、ジュリアンとの決闘でも一切の隙を見せることはありません。シカタナイネ、ネ申レベルだからね。自分を強き神のような存在だと過信していたジュリアンはそこで初めて超越者と出会い、心を打ち砕かれるわけで。それでジュリアンは畏怖とも尊敬ともいえる念を思い、最終的に自分への裁きを受け入れるつもりだったんだなぁとラストシーンを見て思いました。
ともあれ何があろうと復讐は遺憾よ!そういう映画でしたまる!

NAILS/Twitching tongues Japan tour@宇田川GARRET

アメリカはカリフォルニア州出身、激烈メタリックグラインディング・ハードコアアクトNAILSが約二年振りに来日!昨年リリースされた新作の「Abandon All Life」も高い評価を得ましたね。そしてそのNAILSのメンバーも在籍し、全世界のコアな(いやマニア層とも言う)ハードコアキッズにカルト的な支持を獲得しているTwitching Tonguesが初来日! 更にサポートの国内勢にはPALMINFERNAL REVULSIONも参戦!というわけでどう考えてもマスト!なライブなので行ってきました。以下感想とか。

18:30頃に会場入りしてちょうどCREEP OUTがフロアを温めていたところだったか。NUMBの方がヴォーカルに参加して大盛り上がりなところをを尻目に待機。なんか金髪長髪の外人が暴れていたw(後にNAILSの新加入のメンバーと判明)

  • INFERNAL REVULSION

ドラムの方が変わってからの体制では初めて見たのですが、毎度のことながら圧巻のブルータルデス。この人たちは音源を聴くよりライブの方が数倍かっこいい。今まで意識して見ていなかったのですが、ベースの方は指弾きなんですね。絶対にカンニバル・コープスのアレックス・ウェブスター好きそう・・・w そしてドラムの方。前任者はパワーヒッターな感じでしたが、後任の方は小技の効いたテクニシャンって感じでしたね。スティック回しながら叩くの嫌いじゃないぜ!余談ですがここでもNAILSの金髪長髪ギターの方がエアギターで応戦してましたw

  • Twitching Tongues



そしてTwitching Tonguesの出番です。始まったとたんピットがモッシャ―だらけで危険なことにw 一曲目は"eyes adjust"からスタート。ヴォーカルのコリン・ヤング歌うなぁ・・・ 右隣りの兄のテイラー・ヤングの着ているincantationのシャツが眩しいw このバンドの面白いところというかヘヴィーな楽曲に対しメロディーをなぞって歌うところだと思うんですね。それこそオルタナ・ヘヴィロックっぽいとでもいいましょうか。90'S METAL〜90'S EASTCOAST HARDCOREの再来とはまさにその通り。それでも基本はメタリック・ハードコアですし、"World war Z"のラストの極悪ブレイクダウン&ビートダウンは強烈でした・・・ 勿論傑作アルバムのタイトルトラックである"IN LOVE THERE IS NO LAW"も披露。
NO RULES,NO JUDGEMENT!(規則はなく、審判もない!)
IN LOVE THERE IS NO LAW(愛に法律は存在しない!)
このコーラスパートが最高すぎて・・・
それから何曲がプレイしてたかな。途中でNAILSのベースがヴォーカルで飛び入り参加もしていました。そしてラストはPreacher Man。やはり黙ってノッてるわけにもいかず、マイクに向かってシンガロング突撃をかましてしまったw
Who is this preacher man(シンギング!→),and why ain't he preaching no more?
Why's he sitting in father's chair?(シンギング!→)Why can't I see my daddy no more?
いやぁ、最高だったなぁと思って余韻に浸りつつワンモア!のコールをしていたらまさかのアンコールw そして披露されたのがCarnivoreのCoverwww S.M.D(Suck My Dickの略)って曲ですね。この人達絶対LIFE OF AGONYやTYPE O NEGATIVEとか好きなんだろうなと思っていたら、まさかのTYPE O NEGATIVEの前身のCarnivoreと来てズコー!そっちかよ!流石だな! ともあれ最高なバンドでした。

何度も見ているので特に言うことは無いのですが、毎度のことながらPALMは最高なのです。"FIGHTING THE DARKNESS"からラストの"HOLY OUTSIDERS"まで突っ走る!相変わらずヴォーカルの高橋さんはマイクを額にぶつけまくってましたね!会場に居合わせたツイッターの某フォロワー氏も言ってましたが、「PALMHOLY OUTSIDERSを見るために来ているんだ」って。まさにその通り。春頃には新作7inchもリリースするそうで楽しみ。

  • NAILS



最後は勿論NAILS!!! 初来日後に四人編成になって再録EP、2ndアルバムを経て遂に再来日ってとこですかね。
スクリーンの幕が上がり、メンバー登場。何故か左手側ベースの方が上半身裸!やっぱり相変わらず人殺したような顔をしている!右手側金髪長髪ギターの革ジャン&高めに抱えたエクスプローラーがかっこいい!(←扇風機ヘドバンもかっこいいし、フロアで暴れてたし実質今日のMVP!)後方にいるドラムのテイラー・ヤングを一緒に連れてきた彼女がずっと熱視線を送ってる!そしてセンターに位置する伝説の男、トッド・ジョーンズ先生が怒号をあげて"Suffering soul"からライブはスタート。
もう音が半端ない。四人編成になって音の厚みが凄い。ビルドアップされた音とはまさにこの事。
三人編成が
ズダダダダッ!!
とすると、四人編成は
ズゴゴゴゴッ!!!!
っていうような重戦車が通り抜けて行く感じと表現すればいいかな? とにかく、肉しか食わなさそうなアメリカ人にしか出せない重音、否獣音だった。
それから続けて1stアルバムのタイトルトラックでありミッドテンポでエントゥームドライクな"Unsilent death"と流れていき、2ndアルバム「Abandon All Life」の一曲目である"In exodus"へ!身を引き裂くような苛烈なブラストビートにがっつりヤラれた感!そしてリズムチェンジしてハードコアっぽくなるのがまた最高!基本的にアルバムや再録EPからまんべんなくやっていたと思います。中でも中盤でやった"Cry wolf"は格別でしたねー。瞬間風速的なヤバさがソコにあった。僅か20秒ほどの曲なのですが切れ味抜群。
ふと気になったのですが、トッド先生は音源だと全編スクリームなのにライブだとグロウル主体なのは何故かなんですかね? いやデスメタル度が増してかっこいいのですが。アンコールではニューヨークハードコアのBreakdownのカヴァーも飛び出し、マインドはやはりハードコアだなと再確認。濃密かつ激烈な40分のライブでした。

Savages@恵比寿リキッドルーム

昨年話題を振りまいたUKの怒れるガールズ・ポストパンクグループSavagesが、フジロックの熱演を経て、半年振りに来日! ということで行ってきました。

  • SET LIST

1.I AM HERE
2.CITY'FULL
3.SHUT UP
4.I NEED SOMETHING NEW(新曲)
5.STRIFE
6.WAITING FOR A SIGN
7.DREAM BABY DREAM(SUICIDEのカヴァー)
8.ANOTHER WAR(新曲)
9.SHE WILL
10.NO FACE
11.HIT ME
12.HUSBANDS

13.FUCKERS(アンコール)

  • 感想

ちょうどハコについた頃に前座のにせんねんもんだいが終わってて、フロアを見たら思いの外ぎっしり。最終的に8〜9割ほどは入っていたかも。それからぼんやり開演を待っていたらDemdike StareのHashshashin Chantが流れだしてニヤニヤしていたところ、19:55ぐらいに開演。
ビシッとスーツジャケットを着て男装の麗人といった趣のジェマ(Gt)がギターを掻き鳴らしつつ"I AM HERE"からショウはスタート。ステージ中央にそびえ立つジェニー(Vo)姐さん、ブラウスのボタンが3つ目までほどけてるんですがそれは(;´Д`) 明らかにブラチラしてるし流石です・・・ ともあれ相変わらずパワフルな歌唱力を見せつけていました。 それと演奏中殆ど目を瞑ったままベースを弾いていたエイス(Ba)、フジの時はあまり意識していなかったけど独特の演奏ムーブがかっこいい。そしてやっぱりどこかひょうきんなフェイ(Dr)、またしてもフジの時と同様にパワーヒッターなドラミングをかましていてさながら戦闘民族のよう。思いっきりバスドラ踏むときにヒュッと椅子から立ち上がっててまたなんかそれが可愛いw
前半はやや様子見なライブでしたが、新曲やスーサイドのカヴァー(どちらも最高にハマっていた)を挟んで"She Will"をプレイしてから火が点いたように盛り上がっていましたね。その"She Will"でも恒例?のフェイがシンバルをフルスイングでしばき倒していて微笑ましかったw
それからこの日のハイライトであった本編最後の"Husbands"。ジェニーが柵前に身を乗り出してハズバンズ!ハズバンズ!と手を挙げながらアジっていたのが最高にクール!観客を見つめる目も異様にギラギラしていた。これが若さだ!
( ゚∀゚)o彡゜ハズバンズ!ハズバンズ!
・・・はい。書きたくて仕方無かったんだよ!
そして一度締めたと思いきや、ジェニーがフェイの方を向いてアイコンタクトを送りまたもハズバンズ!をワンコーラスプレイ。ライブではお約束なんですかね?この日一番の盛り上がりを見せたところで本編終了。
それから観客のコールに応えるようにステージにメンバーが再登場。
ジェニーがマイクを取り、「この曲はクソったれ共についての曲よ!」「何故なら(それをプレイするのが)楽しいからよ!」
と告げてプレイされたのがアルバム未収録の"Fuckers"。
DONT LET THE FUCKERS GET YOU DOWN!
と繰り返し連呼し、リズムもギターフレーズも呼応するようにミニマルに繰り返されるこの曲。延々反復が続いて気持ちよかった。というかジェニーがノリノリで踊っていてダンス大会のようでもあったような。決してタコ踊りでは(ry ふとジェマの方に目をやるとギターを掻き毟るように弾いていて、一瞬灰野さんが脳裏によぎるなど。このバンドの唯一のノイズ成分でもあるし。
そんなこんなで21:05ぐらいにショウは終了。正味70分ぐらいかな? 皆充実した笑顔で去っていきました。良かった良かった。(ジェニーのTumblrによると、手応えがあったし、とりわけ"She will"と"Husbands"については歌詞のイメージと直結して思うところがあったそうな) 
全体的なライブの総評として、ここで浮き彫りになる彼女たちのプリミティブ・ポストパンクっぷり。演奏や演出に無駄な要素が一切無いんですよね。コケオドシ的な隠し球もなくひたすら実直にパワーで押し切るような演奏をしてきたり、ライティングも派手目な投影がなくシックな感じだったり。凛としているってのがそれっぽい表現かも。MCも必要最小限だったりね。時折過剰なハイプはアーティストにとって迷惑か?と思うことがあるのですが、このバンドは違う。人気も実力も兼ね備えていると高らかに言える。この日のライブがそれを証明している。今年そうそうから来日ラッシュが続いて行くかどうか迷ったフシはあったのですが、行ってよかったと素直に言えるライブでした。ありがとう。

M.A.S.F. 5th Anniversary@新代田FEVER

かのBorisも愛用し、国内外で幅広く使われている純国産エフェクター(ペダル)ブランド、M.A.S.F.が五周年を記念してライブイベントを開催!メインアクトにはおよそ八年ぶりの共演となるBoris with Merzbowが出演!これは万難を排して行かねばならぬ・・・!(因みにぼくが初めてBorisを見たのはMerzbowと共演した、所謂ROCK DREAMの日。) というわけで感想を。 


フロアに入ってまず目に飛び込んだのは大型拡声器と床に置かれたサブウーファーw ああ、これが爆音の宴かぁ・・・(苦笑)と率直に思いましたね。

  • Carre x Preparation Set

時は18:30ぴったりだったかな。最初はENDONなのかと思ってたけど違った。トップバッターはCarre(ケアル)と Preparation Setによるコラボレーションセット。ケアルは東京の二人組ノイズ・インダストリアルユニットで、対する Preparation Setは茨城県つくば発のバンド編成で硬質かつグルーヴィーなダブサウンドを弾き出すグループ。肝心の音はといえば、フロア中に重低音を響かせつつもスペーシーなダブサウンドで気持ちよかったですね。そこまでノイジーでもなかった気が。いい感じに音に浸れました。昨今のテクノイズ(PrurientやPete Swanson辺り)にも接近した内容にだったし、このライブは興味深かったです。

  • Endon



ケアル〜(ryが終演後、パパっとENDONの人たちがサブウーファーを撤収w なんだこれっきりなのかw それから来ました東京エクストリームノイズ集団ENDONが!
いやー、久しぶりに見たのですが凄くかっこ良くなっていた。というかちゃんとバンドの枠組みになっていたというか、ちゃんと曲になっていたというか。元々ノイズをベースにしつつ、メタルやハードコアを取り入れた複合的バンドだと思っていたですよ。しかし、リフがギュルンギュルンにウネってさながらノイズブラックの様相を呈していて思わず口があんぐり。ノイズバンドに整合性が生まれている・・・?というのもおかしな話ですが、少なくとも僕にはまとまりがあるサウンドに聴こえました。それでも瞬間風速的な切れ味は失っておらず流石。後半には強面なヴォーカル氏がハードコアなスタイルでアジっていて、やっぱりマインドはハードコアなのかな?と思ったり。恒例?のマイクスタンド投げも飛び出し、やはりヴァイオレンスなまんまなだったENDONでした。最高。(案の定マイクスタンドが運悪く当たって怪我をしてしまった方が居られたそうですが、関係者の迅速な対応により大事には至らなかったそう。よかったよかった。)



続いては灰野さんです。実は小箱で灰野さんを見るのは初めて。案の定、この日一番の爆音を放出していましたw 爆音大宇宙!! ノイズギター→テルミン&ヴォーカルエコー&ループ→かばん?のような楽器で弾き語りの順に構成されたライブだったかな。灰野さんの音楽と向き合うときは自分の波長を如何に合わせられるかが焦点になるような気がします。「何も変わらない」「何も変えられない」としきりに連呼していたのが印象的でした。灰野さんなりに世相を伺っているのだろうか・・・ つくづく思うのですが、ノイズやドローンというジャンルにおいてミュージックを音楽という二文字に当てはめてしまったのは実に罪だなぁ、と。そんな事をこの日に思ってました。
最後に灰野さんが、「どうもありがとう。」と言い残して去っていったのが何となく意外でした。(いつも無言で去っていくイメージがあったから)




SET LIST
1.flood
〜アンコール〜
2.メッセージ(Statement)
3.決別(Farewell)


さてラストは当然Boris with Merzbowです。今回は事前のアナウンスでこの編成でfloodをやるということになっていて。おそらく世界初?でしょう。
うっすらとスモークが立ち込めチャイニーズ・ゴングが鳴り響き、暗幕が降りてショウはスタート。
いきなりヘヴィーリフとノイズの応酬!!爆音の濁流に飲まれる!!
いやぁ、ガツンと来ましたね。それほど音量は大きくないものの(普通のバンドに比べりゃ大きいが)、足元からの地響きが凄まじいこと!それからスッと静寂なパートに入り、ただ音にたゆたう。この引きが好きなんですよね。それから高みに向かってゆったりと進行していく。
ダンダンダンダンダン(ry ダダン!!
抗いようのない溢れだす激音!!限界まで溜めて押し出される、ノイズが絡みあった心地良い爆音!! 確かにそれはありました。そしてゆっくりと収束へと向かう。いやぁ、気持ちよかった。ただfloodはMerzbowこと秋田昌美さんがBorisに合わせたような感じもしましたね。
今日はこれでおしまいかな?と思いきやアンコール。Atsuo(Dr)さんが今日のイベントについて祝辞を述べたあと、「ではこのM.A.S.F.ペダルでファズかけて〜」と言われて繰り出されたのがメッセージ(Statement)!! これでモッシュピットが発生したので思わず突っ込んでしまったw 強烈なヘヴィロックナンバーだもんね、しかたないよね!これも一応Boris with Merzbowの編成としては世界初かな。 そして最後の締めは勿論決別(farewell)。およそ八年ぶりに聴くBoris with Merzbowとしての決別は感慨深いものがありました。所謂ノイズを用いてロックという記号からの開放、もしくはノイズロックとしてのありかたの再定義をまた示されたような気がします。ここにこれがハマると最高なんだ!!!!!みたいな。今回もAtsuoさんがクラウドサーフを敢行し、イーヴルホーン(メロイックサイン)を掲げるよう則したり新年早々めでたいことになりましたね!そうして新年爆音大会は大団円で終わることが出来ました。去り際にAtsuoさんが「またどこかで〜」と言っていましたが、またすぐにでもやってくれてもいいのだよ?いややってくださいお願いしますm(__)m


秋田さんの機材。珍しくラップトップは持ち込んでいなかった。

Industiral Disease MIX

2013年の雑感というか去年は本格的にインダストリアル熱が再燃してたなーと思ったので、8トラに纏めてみた。

Industiral Disease MIX

以下曲目。曲名、アーティスト名、アルバム名の順。

  • 1.Industrial Disease - Concrete Fence (Regis & Russell Haswell) : 「New Release (1)」
  • 2.Two Different Ways - Factory Floor : 「S/T」
  • 3.Carried Mask - Youth Code :「S/T」
  • 4.Bullets And Graves - Corrections House : 「Last City Zero」
  • 5.C.O.P. - Pete Swanson : 「Punk Authority +」
  • 6.The Mirror Reflecting (Part 2) - The Haxan Cloak : 「Excavation」
  • 7.You Show Great Spirit - Prurient : 「Through the Window」
  • 8.Pitted - Pharmakon 「Abandon」
  • 9.The Seasons Won't Change (And Neither Will You) - Tropic of Cancer : 「Restless Idylls」
  • 10.Recur - Emptyset : 「Recur」
  • 11.Not The Son Of Desert Storm, But The Child Of Chechnya - Vatican Shadow : 「Remember Your Black Day」
  • 12.In Two - Nine Inch Nails : 「Hesitation Marks (Audiophile Mastered Version)」
  • 13.Dyslogy - Demdike Stare : 「Testpressing#003」