NAILS/Twitching tongues Japan tour@宇田川GARRET

アメリカはカリフォルニア州出身、激烈メタリックグラインディング・ハードコアアクトNAILSが約二年振りに来日!昨年リリースされた新作の「Abandon All Life」も高い評価を得ましたね。そしてそのNAILSのメンバーも在籍し、全世界のコアな(いやマニア層とも言う)ハードコアキッズにカルト的な支持を獲得しているTwitching Tonguesが初来日! 更にサポートの国内勢にはPALMINFERNAL REVULSIONも参戦!というわけでどう考えてもマスト!なライブなので行ってきました。以下感想とか。

18:30頃に会場入りしてちょうどCREEP OUTがフロアを温めていたところだったか。NUMBの方がヴォーカルに参加して大盛り上がりなところをを尻目に待機。なんか金髪長髪の外人が暴れていたw(後にNAILSの新加入のメンバーと判明)

  • INFERNAL REVULSION

ドラムの方が変わってからの体制では初めて見たのですが、毎度のことながら圧巻のブルータルデス。この人たちは音源を聴くよりライブの方が数倍かっこいい。今まで意識して見ていなかったのですが、ベースの方は指弾きなんですね。絶対にカンニバル・コープスのアレックス・ウェブスター好きそう・・・w そしてドラムの方。前任者はパワーヒッターな感じでしたが、後任の方は小技の効いたテクニシャンって感じでしたね。スティック回しながら叩くの嫌いじゃないぜ!余談ですがここでもNAILSの金髪長髪ギターの方がエアギターで応戦してましたw

  • Twitching Tongues



そしてTwitching Tonguesの出番です。始まったとたんピットがモッシャ―だらけで危険なことにw 一曲目は"eyes adjust"からスタート。ヴォーカルのコリン・ヤング歌うなぁ・・・ 右隣りの兄のテイラー・ヤングの着ているincantationのシャツが眩しいw このバンドの面白いところというかヘヴィーな楽曲に対しメロディーをなぞって歌うところだと思うんですね。それこそオルタナ・ヘヴィロックっぽいとでもいいましょうか。90'S METAL〜90'S EASTCOAST HARDCOREの再来とはまさにその通り。それでも基本はメタリック・ハードコアですし、"World war Z"のラストの極悪ブレイクダウン&ビートダウンは強烈でした・・・ 勿論傑作アルバムのタイトルトラックである"IN LOVE THERE IS NO LAW"も披露。
NO RULES,NO JUDGEMENT!(規則はなく、審判もない!)
IN LOVE THERE IS NO LAW(愛に法律は存在しない!)
このコーラスパートが最高すぎて・・・
それから何曲がプレイしてたかな。途中でNAILSのベースがヴォーカルで飛び入り参加もしていました。そしてラストはPreacher Man。やはり黙ってノッてるわけにもいかず、マイクに向かってシンガロング突撃をかましてしまったw
Who is this preacher man(シンギング!→),and why ain't he preaching no more?
Why's he sitting in father's chair?(シンギング!→)Why can't I see my daddy no more?
いやぁ、最高だったなぁと思って余韻に浸りつつワンモア!のコールをしていたらまさかのアンコールw そして披露されたのがCarnivoreのCoverwww S.M.D(Suck My Dickの略)って曲ですね。この人達絶対LIFE OF AGONYやTYPE O NEGATIVEとか好きなんだろうなと思っていたら、まさかのTYPE O NEGATIVEの前身のCarnivoreと来てズコー!そっちかよ!流石だな! ともあれ最高なバンドでした。

何度も見ているので特に言うことは無いのですが、毎度のことながらPALMは最高なのです。"FIGHTING THE DARKNESS"からラストの"HOLY OUTSIDERS"まで突っ走る!相変わらずヴォーカルの高橋さんはマイクを額にぶつけまくってましたね!会場に居合わせたツイッターの某フォロワー氏も言ってましたが、「PALMHOLY OUTSIDERSを見るために来ているんだ」って。まさにその通り。春頃には新作7inchもリリースするそうで楽しみ。

  • NAILS



最後は勿論NAILS!!! 初来日後に四人編成になって再録EP、2ndアルバムを経て遂に再来日ってとこですかね。
スクリーンの幕が上がり、メンバー登場。何故か左手側ベースの方が上半身裸!やっぱり相変わらず人殺したような顔をしている!右手側金髪長髪ギターの革ジャン&高めに抱えたエクスプローラーがかっこいい!(←扇風機ヘドバンもかっこいいし、フロアで暴れてたし実質今日のMVP!)後方にいるドラムのテイラー・ヤングを一緒に連れてきた彼女がずっと熱視線を送ってる!そしてセンターに位置する伝説の男、トッド・ジョーンズ先生が怒号をあげて"Suffering soul"からライブはスタート。
もう音が半端ない。四人編成になって音の厚みが凄い。ビルドアップされた音とはまさにこの事。
三人編成が
ズダダダダッ!!
とすると、四人編成は
ズゴゴゴゴッ!!!!
っていうような重戦車が通り抜けて行く感じと表現すればいいかな? とにかく、肉しか食わなさそうなアメリカ人にしか出せない重音、否獣音だった。
それから続けて1stアルバムのタイトルトラックでありミッドテンポでエントゥームドライクな"Unsilent death"と流れていき、2ndアルバム「Abandon All Life」の一曲目である"In exodus"へ!身を引き裂くような苛烈なブラストビートにがっつりヤラれた感!そしてリズムチェンジしてハードコアっぽくなるのがまた最高!基本的にアルバムや再録EPからまんべんなくやっていたと思います。中でも中盤でやった"Cry wolf"は格別でしたねー。瞬間風速的なヤバさがソコにあった。僅か20秒ほどの曲なのですが切れ味抜群。
ふと気になったのですが、トッド先生は音源だと全編スクリームなのにライブだとグロウル主体なのは何故かなんですかね? いやデスメタル度が増してかっこいいのですが。アンコールではニューヨークハードコアのBreakdownのカヴァーも飛び出し、マインドはやはりハードコアだなと再確認。濃密かつ激烈な40分のライブでした。