NINE INCH NAILS@新木場スタジオコーストDay2

姉さん、事件です!

そんなわけで二日目です。事前の噂通りセットリストをガラッと変えてくるだろうということでしたが、さて。前日同様19時ににアレッサンドロが清涼(ryなアンビエントを披露。

始まって早々にステージ向かって右側エリア(別名:ロビン・フィンク過激派密集地帯)に移動したため前日よりはいくらか機材を弄る光景が見えました。途中ヘッドホンで出音も確認してもいましたね。そして19時20分ぐらいに終了。

  • SET LIST

1.Somewhat Damaged
2.1,000,000
3.Letting You
4.Terrible Lie
5.March of the Pigs
6.Piggy
7.Reptile
8.The Frail
9.The Wretched
10.Vessel
11.Survivalism
12.Wish
13.31 Ghosts IV
14.Burn
15.Gave Up
16.The Hand That Feeds
17.Head Like a Hole

(アンコール)
18.Ice Age※
19.BBB※
20.Hurt
How To Destroy Angelsの曲

  • 感想



またもやシューっとスモークが焚かれトレントが中央のマイクスタンドへと登場。一度目にヴァースでso impressed with all you do〜と始まり、二度目のヴァースでthis machine is obsolete...と紡ぐ。
ヘイ!
一曲目はSomewhat Damaged!! 二度目のヴァースが終わると共にドカーン!と演奏が始まるのは本当に震えた。
too fucked up to care anymore!!
の大合唱は定番ですね。
タンタンタタタタッ、タンタンタタタタッと1,000,000(いつも桁数が覚えられない・・・)と続きます。ポップなロックナンバーなこの曲の後にヘヴィーな疾走チューンのLetting Youへ! ここで的確なアイランのドラミングに目を光らせる自分。シャープシューターとはまさにこの事。ここで前日でも披露されたTerrible Lieと続き、March of the Pigsへ。


now doesn't that make you feel better?
と、歌うトレントと急いでキーボードに駆け寄るアイラン。
トレントが自分でピアノ弾けばいいのにねー。なんでアイランに任せちゃうかって?出来ちゃうからなんだよね―w
と、次は言うまでもなくPiggyへ。

この時はトレントNothing can stop me now!と連呼する歌詞をファンに丸投げして歌わせていました・・・w 両手拳を胸に突き当てて気迫の表情でマイクを使わずトレント。流石鬼軍曹だわ・・・
無機質かつヘヴィーなReptileときて、トレントがピアノの位置へ。

粛々とピアノを弾き始めるトレント。ああ、これはThe Frailだ・・・ すると当然次はThe Wretched。アイランのドラムの両サイドに電子ドラムのパッドが配置され、あの独特なビッグビートが再現されていましたよ!最初ちょっと戸惑いましたが(汗 この流れはNINを初めて見た2005年のサマソニ以来なんですよ。なのでこの流れを見たのは9年ぶりぐらいかな。いろいろとこみ上げてくるものがありましたな。
そして次にプレイされたのがYear ZeroからVessel。これもYZのツアー以来プレイされていなかったみたいですね。
リハーサルにて。
アイラン「トレント、(回りを見渡しつつ)俺は何やったらいいかな?」
トレント「タンバリン(即答)」
アイラン「えっ」
トレント「えっ」
アイラン「ファッ!?(事態を飲み込んで動揺)」
トレント「(しばしの沈黙)・・・じゃあコーラスもやる?」
アイラン「お、おう・・・」
と、あくまでも妄想ですがその結果がこれだよ!


わざわざタンバリンのためだけに前に出てくるアイランがシュール過ぎるwww 以前2chのNINスレでサビの"Oh My God!"がおっ!まん!!と空耳してしまうことで一部で話題なったこの曲。ああ、とても一体感があったよ(必死に笑いを堪える)。曲の終盤ではトレントがスタンドのMPCでノイズをまき散らしていました。メジャー・フィールドでここまでノイジーな事するのは意外と凄いかも。
そして十八番のWishときて、これまたレアな31 Ghosts IVへ。この時反応薄かったな―(苦笑)まぁ、インストアルバムだし仕方ないか。(自分も最初はJust like you imaginedと勘違いしてたことを告白しておく。)
次にプレイされたのは懐かしのBurnナチュラル・ボーン・キラーズのサントラに収録されてるやつですね。(現在はThe Downward SpiralのDX盤でも聴ける)例によって歌詞の
I never was a part of you,burn!!
で会場内大炎上!ここも盛況だったなー。それからGave UpThe Hand That FeedsHead Like a HoleとプレイされてHLAHやったのでもう終わりか?まで20時半ぐらいだぞ?と会場内が動揺しつつも、トレントがサクッと祝辞を述べて、今までやったことがない曲をやると言いつつある人物をステージに呼び込んだ。
嫁ント(マリクイーン・マーンディグ)キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!


何とトレントの嫁で、NIN休止中に活動していた別バンドことHow To Destroy Angelsのメンバーでもあるマリクイーンをステージに呼び込んだでありませんか!そうしてIce AgeBBB(Big Black Boots)の二曲を披露! 静まった会場にスッと響くマリクイーンの歌声。緊張しているのかやや強張った表情で歌い上げていましたね。一応これでもHTDAの曲を国外で披露するのは世界初なので若干気負いもあったのでしょう。続くBBBではアグレッシブなヴォーカルスタイルも見せ付けていました。トレント自身も電子ドラムでパーカッションを交えつつコーラスに参加。夫婦水入らずな光景が目に焼き付きましたw Listen to my sound!とマリクイーンが絶叫してたのも強く印象に残っています。

二曲完奏後はトレントがマリクイーンの方を抱いて退場。羨ましい奴め!w
そしてラストは勿論Hurtで締め。後にわかったことですが"The beginning of the end"を演るつもりが時間の都合でカットになったようです。この日は往年のクラッシックソングで固められてて過去作が好きな人にはたまらない感じでしたね。前日とはガラッとセットを変えてきましたし。そして振り返って見れば新作から一曲もやってないんですよね。Twitterやら2chでも何でやらないのー?と不満の声も聴こえましたが、裏を返せばそれだけ新作が親しまれていて一定の評価を得ているということではないかと。ベテランアーティストにもなるとなかなか新作が評価されにくくなる傾向があるのですが、これは凄いことですよ?改めて新作におけるわかりやすいポップネスが浮き彫りになった気がします。
この日のまさかのファッキンサプライズであるマリクイーン参加でHTDAの曲をセルフカバーという事件をこう表現して締めたいかなと。
NIN二・二六事件である、と。

三日目へ続く