Savages@恵比寿リキッドルーム

昨年話題を振りまいたUKの怒れるガールズ・ポストパンクグループSavagesが、フジロックの熱演を経て、半年振りに来日! ということで行ってきました。

  • SET LIST

1.I AM HERE
2.CITY'FULL
3.SHUT UP
4.I NEED SOMETHING NEW(新曲)
5.STRIFE
6.WAITING FOR A SIGN
7.DREAM BABY DREAM(SUICIDEのカヴァー)
8.ANOTHER WAR(新曲)
9.SHE WILL
10.NO FACE
11.HIT ME
12.HUSBANDS

13.FUCKERS(アンコール)

  • 感想

ちょうどハコについた頃に前座のにせんねんもんだいが終わってて、フロアを見たら思いの外ぎっしり。最終的に8〜9割ほどは入っていたかも。それからぼんやり開演を待っていたらDemdike StareのHashshashin Chantが流れだしてニヤニヤしていたところ、19:55ぐらいに開演。
ビシッとスーツジャケットを着て男装の麗人といった趣のジェマ(Gt)がギターを掻き鳴らしつつ"I AM HERE"からショウはスタート。ステージ中央にそびえ立つジェニー(Vo)姐さん、ブラウスのボタンが3つ目までほどけてるんですがそれは(;´Д`) 明らかにブラチラしてるし流石です・・・ ともあれ相変わらずパワフルな歌唱力を見せつけていました。 それと演奏中殆ど目を瞑ったままベースを弾いていたエイス(Ba)、フジの時はあまり意識していなかったけど独特の演奏ムーブがかっこいい。そしてやっぱりどこかひょうきんなフェイ(Dr)、またしてもフジの時と同様にパワーヒッターなドラミングをかましていてさながら戦闘民族のよう。思いっきりバスドラ踏むときにヒュッと椅子から立ち上がっててまたなんかそれが可愛いw
前半はやや様子見なライブでしたが、新曲やスーサイドのカヴァー(どちらも最高にハマっていた)を挟んで"She Will"をプレイしてから火が点いたように盛り上がっていましたね。その"She Will"でも恒例?のフェイがシンバルをフルスイングでしばき倒していて微笑ましかったw
それからこの日のハイライトであった本編最後の"Husbands"。ジェニーが柵前に身を乗り出してハズバンズ!ハズバンズ!と手を挙げながらアジっていたのが最高にクール!観客を見つめる目も異様にギラギラしていた。これが若さだ!
( ゚∀゚)o彡゜ハズバンズ!ハズバンズ!
・・・はい。書きたくて仕方無かったんだよ!
そして一度締めたと思いきや、ジェニーがフェイの方を向いてアイコンタクトを送りまたもハズバンズ!をワンコーラスプレイ。ライブではお約束なんですかね?この日一番の盛り上がりを見せたところで本編終了。
それから観客のコールに応えるようにステージにメンバーが再登場。
ジェニーがマイクを取り、「この曲はクソったれ共についての曲よ!」「何故なら(それをプレイするのが)楽しいからよ!」
と告げてプレイされたのがアルバム未収録の"Fuckers"。
DONT LET THE FUCKERS GET YOU DOWN!
と繰り返し連呼し、リズムもギターフレーズも呼応するようにミニマルに繰り返されるこの曲。延々反復が続いて気持ちよかった。というかジェニーがノリノリで踊っていてダンス大会のようでもあったような。決してタコ踊りでは(ry ふとジェマの方に目をやるとギターを掻き毟るように弾いていて、一瞬灰野さんが脳裏によぎるなど。このバンドの唯一のノイズ成分でもあるし。
そんなこんなで21:05ぐらいにショウは終了。正味70分ぐらいかな? 皆充実した笑顔で去っていきました。良かった良かった。(ジェニーのTumblrによると、手応えがあったし、とりわけ"She will"と"Husbands"については歌詞のイメージと直結して思うところがあったそうな) 
全体的なライブの総評として、ここで浮き彫りになる彼女たちのプリミティブ・ポストパンクっぷり。演奏や演出に無駄な要素が一切無いんですよね。コケオドシ的な隠し球もなくひたすら実直にパワーで押し切るような演奏をしてきたり、ライティングも派手目な投影がなくシックな感じだったり。凛としているってのがそれっぽい表現かも。MCも必要最小限だったりね。時折過剰なハイプはアーティストにとって迷惑か?と思うことがあるのですが、このバンドは違う。人気も実力も兼ね備えていると高らかに言える。この日のライブがそれを証明している。今年そうそうから来日ラッシュが続いて行くかどうか迷ったフシはあったのですが、行ってよかったと素直に言えるライブでした。ありがとう。