NINE INCH NAILS@新木場スタジオコーストDay1

うおおおおおお!!!!!!

昨年2月下旬にまさかの再始動宣言、もはや伝説と化した同年7月末のフジロックでの熱演、そしてミニマルかつエレクトロニクスな作風が話題を呼んだ新作Hesitation Marksを提げ七ヶ月振りに来日!! というわけで行ってきましたよ。
来日直前のインタビュートレント・レズナーは「視覚効果を狙ったライブだと演れる曲も限られて毎回同じことの繰り返しで飽きちゃうからやらない、セットリストは毎日変えて自分たちを追い込んでいきたい、当分の間四人体制でやる、アグレッシブかつエレクトロニックなライブになる、Year ZeroThe Fragileの曲が増える」等々のことを語っており、俄然期待値が高まってたわけですよ!
幸い今回は天気にも恵まれ(笑)なんなく会場入り。

そして定刻19:00時よりショーがスタート。既報通りオープニングアクトアレッサンドロ・コルティーが登場。NINとしては主にキーボードやシンセなどを操る彼ですが、昨年には自身のソロ作二枚をアナログ盤でリリースしたりと活発的に活動していたりするのです。


自分の立ち位置では全く見えなかったのですが(;´Д`) 何やらアナログ機材で音を鳴らしていたそうです。音的にはGrouperやらAmetsubを彷彿とさせるミニマルな電子音楽でしたね。正味15〜20分ぐらいかな? というかコーストで座り込んで演奏している人を初めて見たよw

  • SET LIST

1.Me, I'm Not
2.Survivalism
3.Terrible Lie
4.March of the Pigs
5.Piggy
6.Sanctified
7.Disappointed
8.Came Back Haunted
9.Find My Way
10.Reptile
11.Hand Covers Bruise※
12.Beside You in Time
13.Copy of A
14.All Time Low
15.Gave Up
16.The Hand That Feeds
17.Only
18.Wish
19.Head Like a Hole
20.Hurt

Social networkのサントラの曲

  • 感想






アレッサンドロが絶妙の清涼剤(おいおい!)となりつつそれからシューっとスモークが焚かれ・・・
キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
それも束の間、
ヽ(・ω・)/ズコー
一曲目はMe, I'm Notから!よりによって一発目でそれかよ!と出鼻をくじかれた感じはさておきw コーラスパートでいー・・・どうですかー!って空耳がいつも気になるこの曲。ドラムレスでアイラン・ルービン(Ds)も前に出てきて演奏してましたね。
次は鯖威張りズム!いやSurvivalismをプレイ。もうこのへんから最前フロアの圧縮率が異常系。いやぁ、盛り上がりが良かったですねぇ。テリブラーイな!コールな掛け合いがお馴染みのを経て、来ましたMarch of the Pigs!!
トレント「C'mon Pigs! March!」
俺ら「ブヒーーーッwwwwwwwwww」
ってな具合に踊らされる俺たちですが問題無いですね?この辺からだんだん客もカオスになってきました。相変わらずアイランがドラム→キーボードへとせわしなく動いていましたwそれから何度となくNothing can stop me now!と歌う(歌わされる(震え声))Piggyときて、懐かしのSanctifiedへ。昨年のフジロックを皮切りにプレイするようになった1stアルバム収録のこの曲。EBM由来の肉感的なビートがたまらん。新作においてもこの辺のミニマルな感じは一緒だと思うのですよ。(伝われ)
目下新作からDisappointedへ。

胸タンバリンタイムだー!
インダストリアルを極め尽くすと胸でタンバリンを叩き出すらしーぞ!(驚愕) それはさておきw、やや幽玄とした曲調が印象的なこの曲。ロビン・フィンク(Gt)が一心不乱に卓上ギターをロッドで弾いててそれも気にかかったり。っていうか最後までそれをやれよ!暇そうになるなよ!
そしてほーっ!ほーっ!ほーんてっ!と共に新作からの1stシングルでもあるCame Back Hauntedへ。I don't believe it,I had to see it、Came back,Came back hauntedって皆歌詞を追いかけて歌うんですねぇ。微笑ましい。やはりここでも盛り上がりもひとしおに。やはり復活後の代名詞的な曲でもあるので早くもNINファンのクラシックソングになりつつあるようです。
次はまた新作からFind My Way。hurtとも歌詞がリンクする冷徹かつ荘厳なこの曲。やはり何度聴いてもこの曲はうっとりするというか。寒色系のライティングに彩られているのもよし。
おっ、このイントロは・・・と思った後無慈悲な鉄槌のようなリフが反復されるReptileへ。昨年のフジロックで個人的にハイライトだったこの曲ですが、四人体制でプレイされてもヘヴィーさは相変わらずの模様。
This is Industrial Metal.
するとトレントが後方のキーボードへと位置につく。ピアノの旋律が奏でられ、どこかで聞き覚えのあるメロディーあれっ、これは・・・ そうだデビッド・フィンチャーの映画のSocial Networkのサントラの一曲目のやつだ・・・! まさかの自体に恐れ慄く私。劇中ではオープニングで使用され、この曲が入ったサントラを含め共同作業者のアティカス・ロスと共にアカデミー賞作曲賞を受賞したのも記憶に新しいですね。まさかライブに持ってくるとは・・・ピアノの低音階と高音階を行き来し、独特のサウンドスケープに導かれつつ続けざまにプレイされたのがBeside You in Time。おおうこれは・・・(;´Д`) ちょうどこのタイトルでWith teeth期のライブDVDにもなりましたよね。調べたらライブで披露されたのは2006年以来8年ぶりらしく、今ツアーでプレイリストに復活という運びに。タタタン、タタタン、タタタン・・・とクリック音というか脈動するシグナル音に始まり、後半からウェーブのように轟音が押しよせるこの曲。何度もWe will never die〜♪と歌詞を繰り返し連呼する曲ですが、今のトレントの心境にマッチしているということなんですかね。もうここに関してはアメージング!の一言。演奏が終わり、ステージ前方のスタンドへと位置につく。
デデデン、デデデン、デデデン・・・Copy of Aだー! もはや復活後の挨拶代わりなこの曲。おそらくこの曲を見て聴いて初めてファンになった方も多いのでは? コピオバ、コピオバ!と一聴するだけで何度も口ずさみたくなるキャッチーなコーラスとメロディーライン。こういうわかりやすいポップネスって重要よねーっていう。ここでもやはり大盛り上がり。もうキラーチューンと言っても過言ではないですね。私的にHand Covers Bruise〜Copy of Aまでの流れがこの日のハイライトでした。
それから気怠いイントロからゴー!の掛け声と共にAll Time Lowへ。これも新作からの曲。かのCloserを思わせるようなビートが鳴り響いてファンをニヤつかせている曲でもあるのですが、最後の方のコーラスパートでYou get me closer to god!ってトレントが歌ってて(^ν^)ああ^〜。それでもここでこの曲をやるということはCloserはやらないよー、ということでもあるのでちょっと寂しかったり。
アイランのフロアを揺らすドラミングから私のAll time FavoriteソングNo.2のGave upへ。つい抑えきれずIt took you to make mo realize!!と何度も叫んでしまった・・・(;´Д`) いやぁ、いいものはいい! I tried,I gave upだよ全く!ラストのロビンがかき鳴らすギターも強く印象に残っています。
ダンサンブルなチューンのThe Hand That Feedsでのラストのビッグなシンガロング、そしてOnlyでの会場に響き渡るThere is no fucking you!というフレーズを挟み、またもやAll Time FavorireソングNo.1のWishがきた!!単独公演としては七年ぶり、奇しくも同じ会場(前回も同様にコーストだった。2007年5/18〜20日。)に響き渡るフィストファック!!に思わずガッツポーズw 最高すぎてグゥの音も出ねぇ。
鉄板のHead Like a Hole。まず光量が相変わらず凄い。へーライカッホー!バカチソーンとお決まりの歌詞連呼後に始まり、ラストのトレントが両手は高くかざすところで、ファンも呼応するように手をかざす。この曲のここに関してはファンが一体となれるところでしょう。
ラストは当然Hurt。アイランがベース、ロビンがアコースティック・ギターを持ち出ししんみりとした雰囲気へ。トレントはアカデミー&グラミーの二冠王で、嫁もいるし子供も二人設けているのにも関わらず内省的でダークなこの曲をプレイし続けるのはもはや宿命以外の何物でもないでしょう。道は険しくとも歩き続けなければならないと、Hurtを聴きつつ思うのです。もうこれは人生の探求であると。
そうして初日の90〜100分に及んだショーは終了。この日は新作をフォローアップしたライブでした。四人という少人数体制でライブを強行しそれぞれが多種多様な楽器を用いて演奏されていたわけですが、この日のMVPはアイラン・ルービンじゃないかと思うのです。ドラム、キーボード、ギター、ベース、そしてコーラスとマルチにこなす才能に脱帽。(今年で26歳ということに驚愕)それぞれが緊張感を持ってライブに挑んでいたわけで、程よい空気感を保った良いライブにつながったかと思います。

二日目に続く