FUJI ROCK FESTIVAL’13 三日目

三日目最終日。この日はギリギリ午前中には居ました。以下回った順。

Yo La Tengo(数曲で離脱) / DIIV(途中から) / Wilko Johnson / Savages / Mumford & Suns(最後辺り) / 相対性理論 / The Cure(本編まで)/ シーナ&ロケッツ(最後ら辺) / Goma & The Jungle Rhythm Section(冒頭少しだけ)



三日目です。晴れてます・・・(午前中の越後湯沢駅シャトルバス待ちの時)
この日は前日早めに宿に帰ってよく寝れたので、さっさと出発してギリギリ午前中の内には苗場に付きました。だが、暑い!その一昨日には豪雨だったのに・・・!つーわけで即オアシスに移動して腹ごしらえしつつグリーンステージのオナテ(ryいやYo La Tengoに移動。


オルタナ・ロックの大御所の昼時のグリーンステージに登場ということで。ゆる〜いローファイロックを奏でたと思えばノイジーなファズロックをかましたりする、レンジの広い音楽性を持ったパフォーマンスをする彼ら。この日は(いつもそうなのかな?)楽器をメンバー同士でスイッチしてプレイしてて面白いなぁ、と。でもまぁ、特に思い入れも無いしレッドマーキーに移動(スマン!)。ところでドラムのジョージアさんてパッと見田舎のおばちゃんにしか見えないよねw

  • DIIV


このバンドについては名前は知ってるがどんな音楽性かは知らない程度でして苦笑 こないだのHow To Destroy Angels(今更言うまでもなく、トレント・レズナーと奥方とのユニット。)のツアーに一箇所覗いてほとんど帯同してたなぁ、ってかすかに覚えてるぐらい。
向かった時には既に始まっていて実際の音はどうだったかというと、これがまたノイジーシューゲイザーmeetsドリームポップ+ほのかなブラックメタル風味(この辺は気持ち的な問題)でなかなかかっこよくて!実際にはインディーロックという括りらしいですが、うねるシューゲイズリフに哀愁系のメロディが重なってタマラン!って感じでしたねー。後何の脈絡もギョエー!って絶叫するヴォーカルも情念爆発って感じでかっこよかったです。こういう掘り出し物があるからフェスは面白い。

それからまた日差しの強いグリーンステージに移動。

  • Wilko Johnson



今年一月にDr. Feelgoodのギタリストでオリジナルメンバーでもある、パンクロック前夜のパブロックの偉人Wilko Johnsonが末期ガンであることを告白。しかも延命治療は行わず、残された時間を生きることを決断。フジロックのラインナップ発表でも最終ラインナップに滑りこむ形で発表され(ホントは早い段階で出演が決まっていたそうだが、敢えてギリギリにしたそうな)、話題になりましたね。
そんなわけで、ウィルコと長年の盟友ノーマン・ワット・ロイ(Ba,Vo)と昨年ぐらい?から加入したディラン・ハウ(Ds)のいつものトリオがステージに上がる。
もうね、凄いのなんのって。もう余命一年無いはずのウィルコがパワフル過ぎてビックリしたw ソロ時代の楽曲やDr.Feelgood期の楽曲を交えつつベストなセットでこの日のライブやりきろうというわけなのですが、長年培ったカッティングギターは衰えを知らず、得意の強面フェイスでギターを弾きつつ横歩き! 毎度おなじみギターを傾けてマシンガンギターも飛び出す始末w 見ているコッチが元気を貰える勢いだったなぁ・・・w
特にショー終盤の"Don't Let Your Daddy Know"(定番のノーマンのベースソロも!),"Back in the Night","She Does It Right"のDr,Feelgoodナンバー連発には集まったファンも盛り上がりにひとしおだったように思えました。
ここで一度本編が終わり、昼時だしだとこれで終わりか?と思ったらまさかのアンコールで再登場! ラストは十八番のナンバーである"Bye Bye Johnny(チャック・ベリーのカヴァー)"で締め!
「バーイ!バーイ!バーイ!バイ!」
と歌われて盛り上がる反面、これで最後かと思うと大してファンでもない僕でも目頭が熱くなりました・・・
最後に大きなVサインをして、貫禄のライブを見せつけてショーは終了。
2013年の今のこの瞬間を捉えつつ、必死に生を噛みしめようとするその姿勢に心打たれました。とりあえず、
LONG LIVE WILKO JOHNSON!!
と言葉を捧げます。

それからちょっと休憩を挟んでホワイトステージに移動。

  • Savages



今年リリースされた1stアルバム「Silence Yourself」が各所で絶賛の嵐を呼び、各地で旋風を巻き起こしているUKの女ポスト・パンクカルテットSavages(サヴェージズ。最近まで末尾をスと読んでいたのはナイショだ!)が早くもその勢いに乗ったままフジロックに登場! 僕もSavagesに大注目してて、こりゃ三日目の目玉だろうと。事実、上半期ベストにもチョイスしましたしね。
さっきまでピーカン晴れだったのにも関わらず、急に天候が悪くなって雨が降ってきた頃にステージへメンバーが登場。わざわざロンドンの曇り空まで持ち込まんでも(;´Д`) 
一曲目は"City's Full"からスタート。噂通りにJoy division直系なポスト・パンクサウンドでしたが、メンバーのキャラが濃いこと!特にヴォーカルのジェニーは額に青筋立てて歌ってて、見てるコッチが胸ぐらをつかまれそうな迫力がありました。この日のトップバッターで出てた盟友のBoningenのライブにも参加してたそうな。ただなんつーかTシャツインしてオバちゃんルックな感じで(但し、足元は濃い目のピンクのハイヒール履いてました。ささやかなお洒落!)、拳の入った歌い方してて和田アキ子っぽいようなw いや短髪だし大声で説法してるようにも見えるしアレはハードコア◯舫か!? で、ジェニーって人気海外ドラマのウォーキングデッドのキャロル役の人にも似てるように見えるんですよ。
という訳で比較してみよう!

まずジェニー。

続いてウォーキングデッドのキャロル役でお馴染みメリッサ・マクブライドさん

で、蓮◯

似てるよね!?
うん、似てる似てる(謎の納得)
話がそれました・・・(ジャンピング土下座
他のメンバーについても一応。常に俯いてノイジーなギターをかき鳴らすジェマに(これがまたジェニー同様ボーイッシュ!)、ブラ透け上等なベースのエイス(メッシュ地のシャツ着てた)。ブリブリベースを鳴らしていたのが印象的でした。パンクはベースで鳴らすもんだとはよく言われますがそのまんまでしたねー。そしてやっぱりこちらもブラ透け上等なドラムのフェイ(タンクトップに黒いブラで確信犯)。で、このフェイのドラミングが物凄くてですね、もう女子プロレスラー並みなガチムチな腕っ節でパワフルなドラミングで唖然・・・w シンバルよりもひたすらタムとスネアばかり乱打していたのが目立っていたようにも思いました。このフェイ、ルックスもいいしWWEのDIVA辺りにいても謙遜無いのではw
そんなわけでざっくりメンバーの印象について書いて見た。まぁ、どうでもいいかw(オッサン連中だったらやってねぇ!)
続いてアルバム冒頭を飾る黙れ老害みたいな歌詞が最高な"Shut up",うねるドラミングのイントロが象徴的な"I am here"と続きます。「I am here EP」からの"Give Me a Gun"を挟んで、この後には新曲を二曲ぐらいやってたような。
このバンドの面白いところというか、ピリッと張り詰めたような空気のなかでプレイする一方で一曲終わると大分リラックスしたような雰囲気になるところですかね。特にジェニーなんかはとてもフレンドリーにすら見えました。
ファズっぽい感じの"Strife",アッパーな疾走曲の"No face"と続いて、来ました"She Will"が。これもまたJoy Division直系な曲ですが、反復的な歌詞とリズムが相まって独特なハマり具合を見せつけてくれます。特にこの時のフェイのドラミングがヤバいのなんの。ジェニーが「She Will!! She Will!!」と繰り返し叫んでいるところへ呼応するように、男勝りなフェイがオラーッ!とひたすらバン!バン!っとぶっ叩いていたのが強烈過ぎてこの日のハイライトにならざるを得なかったですよ!! これはすげーな!
それからノイジーかつパンキッシュな"Hit me"と来て、ラストは"Husbands"で締め。この曲といえばPitchforkでBest New Trackに選ばれたことでも知られているでしょう。Husbands,Husbands,Husbands...とジェニーが連呼し混乱の境地に。最後にはキチッと礼をして去って行きました。ただ最後の方でベースの音が出てなくてエイスがヤケクソ気味になってたのがちょっと残念だったかな。
そんな感じで顔面横殴りなSavagesのライブは終了。ライブ自体は独特に殺気に満ちててとにかく圧倒されっぱなしでした。各方面での過剰なハイプもこのライブを見せつけられては仕方ないな、と。これはまた再来日を期待したいです。

この後ヘヴン〜オレンジ辺りでダラダラ休憩してグリーンに戻ってきてみたらMumford & Sonsが大盛り上がりでちょっと後悔・・・w 

終盤には例のHAIM三姉妹が飛び入り参加して"Awake My Soul"を披露した後に、先日のグラストンベリーフェスでも大合唱を巻き起こした"I Will Wait"で締めてました。日本でもこういうカントリー系音楽が見直されつつあるのですねぇ。

それから怖いもの見たさでホワイトステージに移動。

えつこおおおおおおおおおおお!!!!!!!!

※別に相対性理論のファンでもなんでもありません。あしからず。
感想。
なんだこりゃw

いやー、なんか変なライブを見てしまったw いやまぁ、まるえつことやくしまるえつこ嬢の変なMCばかり印象に残っていて肝心の曲はどうでもよかったな!

まーるいやくしまるが四角に収めません

とか、来たよ、苗場プリンセス

などと何故か強烈にインパクトに残ることばっかり言ってましたw
まぁ、なーにがLOVEずっきゅんじゃ!なーにがZ女戦争じゃ!と思って持ってたローストチキンぶん投げそうになりましたが、大人なので抑えましたが。

まぁなんつーかまるえつのゾワーッとする声も印象に残ってます・・・w それとバックのメンバーはもっとちゃんと上手くなってから出直してこいや。あの規模でハウリング音ピーッ!って鳴らしてるヤツら初めて見たわ。学祭バンドかっつーの。

それからダラダラ〜っとした後、例の耐久ライブに挑むことになりました。



今更説明不要なUKの大御所が6年ぶりにフジロック出演ということで。噂によれば二時間半〜三時間ぐらいライブやるとのことなので少々身構えてたのも事実。最初の方は前の方に居たのですが、人イネ━━━━(゚д゚;)━━━━!! 妙にスペースがあって立ってたら肌寒くなって来たのでショー中盤では後ろに戻って見てましたが。まぁ、所謂フェスでしか呼べないタイプのバンドなんですな、キュアーは。冒頭でブワーッとステージがスモーク覆い尽くされたところにメンバーが登場。スモークの中に鬼婆がいる!と思ったらロバート・スミスでした。
一曲目は"Plainsong"からだったかな。特に思い入れも無いためサラッと流していきますが、各アルバムから満遍なくベストナンバーをたくさんやっていたと思います。"Just Like Heaven"や"Friday I'm in Love"などなど。個人的には本編ラストで"Disintegration"をやってくれたのが嬉しかったですね。あのConvergeがカヴァーしててそっちを先に聴いていたので原曲を直に見れて聴けて良かった。と、とりあえず本編まで見てGOMAが見たいので泣く泣く移動。本編までで26曲やってる恐ろしさ!ロバート・スミス、もう54歳なのにめっちゃ声でてるしそこは素直にビックリした・・・w 僕が去った後にはアンコールで更に10曲、日を跨いでやってたそうなw "Boys Don't Cry"もやってたそうで、ぐぬぬ・・・という気分に。全部で36曲とは恐ろしい。因みにフジロックに於いて日を跨いでライブをやったのはキュアーが初めてだそうな。こういう機会でないと見れなさそうなバンドなので見れて良かったです。

それから大急ぎでレッドマーキーに行ったらシーナさんの得意のダミ声が聴こえてきた。時間を押してシーナ&ロケッツがやってたみたい。最初人来るのかと思ってたけど、集まり具合からフジロッカーにも大受けだったみたいですね。それから転換を挟んで待機。

  • Goma & The Jungle Rhythm Section


09年に遭った交通事故の所為で重い記憶障害を患ったディジュリドゥ奏者のGOMA。その後不屈の精神で乗り越え、フジロック’11でのライブが今でも伝説的と語りぐさになっているほど。今回は大変好評だった自身のリハビリ過程をドキュメンタリー映画として収めた、「フラッシュバックメモリーズ」の映像を混じえながらライブが行われました。ジャングルかつトライバルなビートと、裏のスクリーンに映し出されるスピリチュアルな映像(GOMA自身が書いたアートが動き出す仕組み)が相まって異様な空間に!しかし僕は帰りのバスの時間が迫っていたため無念の途中離脱(´;ェ;`)ウゥ・・・

今年初めて3日通しでフジロックを満喫しましたが、いやー、後遺症が長引く程度にはエンジョイしまくりましたwww これはまた来年も行かなきゃならねーな・・・w こうやってブログに纏めると尚更反省と対策ばかり考えて来年も行きたい欲が高まるから困る。という訳でさ、
またな!


更に番外編へ続く・・・