FUJI ROCK FESTIVAL'13 二日目

二日目はスロースターターということで遅めに行きました。ということで回った順。

Foals(遠目にぼんやり) / Killswitch Engage / Bjork / Feed Me(寝転がりながら見てた)

前日は結局朝まで居たのですが(Death grips後、シャトルバスの始発まで寝てた)、それから宿に戻って仮眠してました。で、二日目は二時過ぎ頃に到着。本当はもっと早く来れたのですが、諸々の事情でちょっと・・・ということで。来た直後から雨が降りだして、オアシスで雨宿りしつつ飯食いながらダラダラしてました。で、グリーン後方に移動してFoals見ながらぼんやり寝てたりしてました。そろそろいい時間になってきたのでホワイトステージに移動。


初代ヴォーカルのジェシー・リーチが復帰し、最早メタルコアの王者たる風格ただようKillswitch Engage苗場山に初登場!ドラムのジャスティンが来日直前に骨折というアクシデントに見舞われてしまいましたが、急遽As I Lay Dyingのドラマーがサポートで参加というナイスタイミングで難を逃れました!三日間通して唯一のメタル・ハードコア系アクトでややアウェー感が有りましたが、始まってしまえば「そんなん知るか!オレたちはやるぞ!」とゴリゴリのメタルで攻めてきて微笑ましかったですw
一曲目は今年でたジェシー復帰作から"The New Awakening"でスタート。と、雨の中、直ぐにモッシュピットでウィンドミルが始まってましたね。前の方に突っ込んだりしてみたら足元に水溜りトラップが仕掛けてあってトレッキングシューズが浸水w ファック! まぁ、それはいいとして・・・w
二曲目は3rdから"A Bid Farewell"、三曲目は2ndから"Fixation on the Darkness"を。前者はこの時はまだ人がまばらだったのかシンガロングパートもレスポンスが少なかったような(声量的な意味で)。後半からいくらか持ち直してたかな。2ndの曲は手慣れたもので安定感ありましたね。いつもの様にギターのアダムがデス声でアジってましたw ここでバンドのメインコンポーザーであるアダムのファッションについてちょっと。この日はヘッドラップ(notバンダナ。ギアーズオブウォーのマーカスが被ってるようなアレな)に短パンという安定の変態ルックで攻めていましたw 一時期ヘルニアの治療でツアーから離脱してましたが、縦横無尽にステージを駆け巡っていて、恐らく完治したようで何より。弾かずに俺ギター(オレのギターを持ってる姿を見ろ)してたな・・・w
それから新作より"The Hell in Me ",2ndから"Life to Lifeless"と続きます。未だに疑問あるのですが、なんでLife to Lifelessって人気あるんだろう・・・ Self revolutionとかやってくれよう!
次に3rdから"Take This Oath",4thから"The Arms of Sorrow","This Is Absolution"と前任のハワード期の曲連発っていう感じに。ここで分かったのはとにかくジェシーはスクリームとクリーンヴォイスの声量が安定していることですかね。ハワードは如何せん怪しい時があったので・・・ でもハワードは中音域が異様に安定していたので、ジェシーはそこを自分なりにアレンジして歌っていました。ただそのまま謳うところは若干苦戦していた様子も。因みにこの日のジェシーの出で立ちはポロシャツにハーパンというスタイルでした。ポロシャツでメタル・ハードコアって凄い! ところでThis Is Absolutionの時にアダムが「(超訳)サークルピット作れオラー!」とアジったらラウパ並の巨大サークルピットが出現w 昨年のRefusedのNew noiseの時に起きたピットよりも大きかった気がしました。一部でフジロック初のサークルピットなんて報じられてましたが、初ではないと付け加えておきます。というかサークルピット発生した時に初めて人の増加を感じました。なんだかんだで集まるもんですなー。
ライブも後半。3rdから"Rose of Sharyn",新作からPVにもなった"In Due Time",4thから"My Curse"と、どれもPVになったキメ曲で畳み掛けてきました!当然のことながらモッシュピットも凶悪なことになってましたw ただ苦言を一つ。リュック抱えたり折りたたみ式携帯椅子抱えながらモッシュするのは危ないから止めろマジで。場所が場所なので仕方ないと言われればそうかもしれませんが、危ないことには変わりないのでね。
で、ラストは3rdから"The End of Heartache"(しーくめー♪),2ndからバンドの代表的な必殺ナンバーの"My Last Serenade"で締め。流石にみんな知ってるからか、大シンガロング大会になってましたね。特に後者はジェシーがオリジナルヴォーカルの曲なので聴けてシンガロング出来て感慨深いのもありましたな・・・ これでKsEのショウは終わり。トータルで見て良いライブでした。
なんだかんだで始まってしまえばそれなりに盛り上がるし、フジロッカーにも一定数のメタル・ハードコア系が好きな人がいるので、毎年メタル・ハードコア系はチョイスしてほしいなと思った次第。

それからグリーンを通過中にカール・ハイドをチラッと見てうわっ(゚⊿゚)ツマンネと思いつつ、飯ってからビョーク待機。


(撮影禁止のため、諸注意事項の表示が)

フジロックには10年ぶりの出演ということで。
開演前に「ショーは皆さんと私達で作るものであり、私達のショーを楽しんでもらうために、ショーの間は写真撮影は止めてね☆(うろ覚え)」みたいな諸注意事項がスクリーンに映しだされていて、本公演の写真は後日サイトにアップをするよー的なことが書いてありました。なので公演の画像が見たい人はそちらを。ではぼちぼちレポートのような感想を。
ビョークが出てくる頃にはピタリと雨が止んで霧っぽい雰囲気に。せめて間近で見てーなと思って前方ブロックの方に移動したら、回りにびっしり観客が押し寄せてきてあーもうコレ終わるまで戻れねーなという状況に。後方からでもパンパンに埋まってるのが確認できたそうな。
そんな頃、ステージに大所帯のメンバーが登場。ビョーク(小さい風船がDNAの螺旋のように張り巡らせられたドレスを着用)と20人ほどの合唱団(ビョークの地元、アイスランドのグループだそう)とドラマー(ザック・ヒルじゃ無かった・・・)とプログラマー(DJとかサンプラーとかも兼務)といった人たちが定位置に着く。ステージ向かって左にドラム、中央に当然ビョーク、後方に合唱団、更に後方に巨大なパイプオルガンが鎮座(上にはスクリーン)、右にプログラマーのブースが配置されていました。もうなんか劇団ビョークって言葉がしっくりくるなw 大所帯だし。
そんな一同が最初に披露したのが目下最新作の「Biophilia」より"Cosmogony"から。
もう47歳のおばちゃんなのにめっちゃ声出ててビックリしたw それにショー後半ではステージをあっちこっち動きまくってたし。パワフルそのものでしたな。
それから"Hunter","Thunderbolt"と続いたところでステージの頭上から巨大なテスラコイルが登場。これが噂に聞くシンギング・テスラコイルか・・・ Thunderboltの楽曲中に用いられ、バチバチッとテスラコイルの中から電流が迸りズズズ・・・と低音がパイプオルガンの音色と共に苗場に響きわたっていました。自然エネルギーを音楽に利用する発想がまず凄いな、と。曲中後半のダブステップビートとも共鳴して異様な感じにも思えましたね。ていうかこのビートもなかなか強烈で、クラブミュージックフィールドに接近を果たしているとも感じました。
次に月の満引きが映像に映し出されていた"Moon","Crystalline","Hollow"という流れに。このCrystallineもまた強烈で、ラストのハードコアテクノ調なガバキックがグリーンステージの音響で聴けたのはなんだか微笑ましかったですw Hollowでは例のアプリでも使用されたDNAの形成の流れがスクリーンに映しだされていて、なんだか神秘的な雰囲気に。
ここから過去のアルバムから"Hidden Place"〜"Army of Me"までオンパレード。どの曲でも終わったら必ずアリガットォ!と言っていたのが印象的でしたね。曲によってはBiophilia仕様にアレンジが加えられていて、今の私(ビョーク)はこうであるよ、と魅せつけられてor見せつけられたような気分に。それと、途中でやってた"Jóga"の歌声にはやはりグッと来ましたね。なにか前衛的なことをやっていても、歌姫であることには変わりはないのだと再認識しました。
そしてビッグビート調なArmy of meが終わった頃にはまたBiophiliaから"Mutual Core"をプレイ。今聴くとややデジロックな感じにも聞こえるこの曲もまた特殊で、合唱団がイソギンチャクのように固まり、ホワーッ・・・という歌声とともに辺りに広がってコーラスをする。要するに動きで爆発と収縮を表現していて、二度ほど繰り返すのが興味深かったですw
そして皆さんお待ちかね、"Hyperballad"のお時間です。この曲をビョークのベストソングと挙げる人も少なく無いでしょう。ライブの定番曲でもありますしね。前半の軽やかな歌声からの後半の怒涛の展開といったらもうね。その特にラストでLFOFreakのリミックスを織り交ぜてきた時に爆発感たるや!ドドドドド!!!ってな感じに苛烈なブリープテクノが鳴らされていて、なんというか、
ビョーク「ハッハッハ、ずっと私のターン!」
っていう感じだったw 更にはビョーク自身も縦横無尽にステージを駆け巡った挙句シャドーボクシングの如く拳を振り上げてたしw あれはビョークなりの北斗百裂拳なのでしょう、そういうことにしておきましょう。この時にがもステージ全体に広がって踊りだし、そのまま"Pluto"へと流れ込みます。この曲もまたアレンジが加えられていて、EDM調かつダンサンブルな感じに仕上がっていてお祭り感マシマシでブチアゲパンパカパーンな事にw うわっこれはすげーなって素直に思いましたね。更にこの"Hyperballad"〜"Pluto"の時には更に前の方でモッシュが発生したようで驚き!ここまでしっとりとした歌声を聴かせつつ、アーティスティックな事もやっておきながらモッシュにまで導いてしまう人ってそうは居ないよなって。そういう意味でもビョークは孤高だわ・・・
そして火山噴火の如く火柱がスクリーンに映しだされ、プレイされたのが"Náttúra"。この時にはとうとうパイロも飛び出し
会場一体が燃え上がるような感じでしたね。この曲はひたすらタムキック連発で構成されていて、まるで大地を揺り動かすようなビートが映像ともマッチしていたようにも思えます。そう、最近新たに出現した新ジャンルのGorge(詳しくはググってね)とも親和性があるようにも感じました。先見の明があったとしたらそれはそれで凄いですが。ここで本編が終了。
一旦休憩を経てまずビョーク以外のメンバーが再登場。"Óskasteinar"という聖歌にも似たコーラスソングが披露された後に、ビョークが現れて今日のメンバー紹介と祝辞を述べていました。そして、
Raise your flag!!/
という掛け声と共にプレイされたのがビョークなりの独立讃歌である"Declare Independence
"でした。この時の掛け声と同時に手を振り上げてましたが、振り上げ方がいかにも女の子っぽくてちょっと可愛いと思ってしまったw 毎回ライブの締めはこの曲だそうですが、歌詞の「(自由に)旗をあげろ、高く、高く」と誰にも束縛されず自由意志の尊重を重視してるところがいかにもパンクっぽいなと。やはりビョーク自身の根っこの部分にソロデビュー前のK.U.K.L.、シュガーキューブスから続くパンク精神が根付いてるんだなと痛感しました。
そんなこんなで圧倒的パフォーマンスを見せつけてきたビョークのショーは終了。ただただ圧倒されたって言葉がピッタリでしたね・・・

その後にジュラシック5見に行こうかなとも思ったのですが、きっと混んでるだろうな・・・と思って敬遠。後ろで寝転がりながらFeed Meを見てました。同レーベルメイトのSkrillexの所謂過剰なブロステップ、例えるならラーメン二郎で全マシマシな感じに比べてFeed Meは随分とあっさりしてましたね。というか普通にテクノっぽいなと。あと、例の"One Click headshot"で一部のFPSユーザーに知られているFPS Dougの音声サンプリングが流れてた時は一人で爆笑してましたwww
Boom!! Headshot!!

・・・はい。
それでこの日は24:30ぐらいに退散。帰りに久保憲司氏のトークショー(正しくは公開サイン会)を見つつ宿に帰宅。

三日目に続く