FUJI ROCK FESTIVAL'13 一日目

FUJI ROCK FESTIVAL 2013開幕!!

田植えフェス2013も開幕!!

苗場の(山の)天気は変わりやすい。朝方は晴れてたのですが、時折雨が降ったり止んだり。これが本来のフジロックなのさHAHAHA(去年は三日間全く雨が降らなかった)

それはさておいて。以下回った順。

Turtle Island / Haruka(Future Teror)(少しだけ) / Gentlemans Pistols(冒頭一曲逃す) / My Bloody Valentine / Flying Lotus(途中まで) / Nine Inch Nails / Gentlemans Pistols(音だけ) / Death Grips

見たやつでいくつかピックアップして感想を。

  • Turtle Island


パンクをベースにしつつ、様々な土着楽器を取り入れて唯一無二のお祭りロックサウンドを繰り広げているTurtle Island。略して亀島!今回はオレンジコートのトップバッターとして出演(前日の前夜祭にも出てたみたい)。
もうのっけからお祭りサウンド全開。和太鼓とドラムが繰り出すトライバルなリズムに自然と体を揺らされ踊らにゃ損損って感じでしたねー。野外ならではのお祭り感も増してて最高!Vampillia等の活動でも知られる竜巻太郎氏も正面右から二番目にスタンディングのパーカッションで参加していた。というか途中からジャンベ片手に踊りだしていたw ヴォーカル氏の「ゆっくりやろうぜ〜」なまったりMCも面白かったです。あとまぁ、新曲からの「キチガイにーはーなりたくなーい!!」の連呼が強烈に印象に残った次第。これはまた野外で見たいですなぁ。

それからドラゴンドラ乗りに行くかーと思っていざDay dreamingへ。

いい景色だな―と思って苗場の山頂をフラフラしていたら、そこにゴゴゴゴゴってな回りの景色に似つかわしくないアンビエント・ドローンな重低音が。あぁ、この人がFuture TerrorのHarukaさんかっていう。野外でアンビエントって試みとして面白いので有名どころを呼んでみたらどうだろう?と思った。それからまたフライドポテト食べながらダラダラしていたら時間が過ぎてしまって慌てて下山苦笑。そのままフィールド・オブ・ヘブンに直行。

  • Gentlemans Pistols


ショートカットするかー!と思ってボードウォークを通ってたら、途中の木道亭が渋滞してて大失敗(;´Д`) 歩いてる内に一曲逃した・・・それはさておき・・・w
カテドラルのリー・ドリアンが運営する英国ハードロック/ドゥームメタルレーベルのRise Above所属、2009年にはあのCarcassのビル・スティアーも加入し、古き良きブリティッシュ・ハードロックを聴かせるGentlemans Pistolsが満を持してフジロック初登場!
最初にフジロックの出演が決まったときは驚きましたねぇ・・・ 意外だなぁって。 そもそもフジロックのカラーに合うのか?っていう。でもまぁ、やってる奏者はんなもん知るか!と言わんばかりに豪快なハードロックをかましてきて痛快そのものでした。最初まばらだったステージ周辺も音に釣られて徐々に人が集まっていってしてやったり!ってな感じではないでしょうか。ビル・スティアーも自由にギターソロ弾きまくってて、特に制約もなく開放的にプレイ出来たようにも思えます。ビルスティアーのフィールドオブヘヴンの砂塵を一身にまとうリードギターソロを堪能出来たのでコレでよし。



ステヤンがステヤンした(失笑)せいか否かはわかりませんが、マイブラが初日のトリの前の前の日が出てる時間にまさかの参戦ということで。
セットチェンジでアンプがズラーッと並んでて期待高まる〜と思いつつ待機。で、メンバー登場。ケヴィン・シールズが膨張している・・・w つーかメルヴィンズのキングバゾと見た目変わんねぇじゃんあれ苦笑 ビリンダはまだお美しい感じでしたが。パンフのアー写見て思ったのですが、いつまで宣材として古いやつ使ってんだろうね? 詐欺だろ詐(ry
えーと・・・w 一曲目は"I Only Said"からだったかな。さらっとギターをかき鳴らしたのですが、

音小っちぇ・・・(;´Д`)
これはヽ(・ω・)/ズコーってなったわ・・・そして歌ってみたら、

聴こえねぇ・・・
我々はモスキート音レベルのヴォーカルを聴かされて試されてるのか?と自問自答せざるを得ないですよコレは。うーん・・・と思いつつ何曲かプレイした後に新曲も披露されてましたが、明らかに睡眠導入を誘ってきて辛かった・・・ まぁ、"Only Shallow"の時は( ゚д゚)ハッ!となりましたが。どうも新曲がライブサウンドに噛み合ってない気がするんだよな・・・ 特にドラムンベースのやつとかね。爆音だったらまた違うのでしょうけど。
終盤で"Soon"をプレイしてきた辺りでやっと持ち直してきたかな?っていう。まぁ、ラストの"You Made Me Realise"のシューゲイズ・ドローン大会はとても良かったです。むしろ曲とかはどうでもよくて、あそこのパートが本番。
総括としてやや肩透かしを食らった感は否めないので、また別の機会にリベンジして欲しいです。こんな程度のバンドではないと思っているので。因みにステージ向かって左袖口に俳優の浅野忠信がずっとノリノリで居座っていたのを確認しましたw

マイブラが終わったところで雨が本降りに。ここらで昼寝しつつ小休止。



前衛的かつ宇宙的なビートメイカー兼プロデューサー兼ラッパー(キャプテン・マーフィー名義)のFlying Lotus。前回のエレグラに引き続き半年振りぐらいに来日。フジロックには初登場ということで。エレグラの時と同様に二枚のスクリーンを使った3D映像「Layer3」を今回も引き続き使用していましたが、心なしかエレグラの時より更にパワーアップしていましたね!野外で音量出し放題とうこともあってか、低音のグルーヴ感が凄まじくて圧倒されました。亀島の時と同様に自然と体を揺らされて踊りだす感覚というかな。これこそ体験する音楽だろうと。CDやmp3では体感することの出来ない、肌で感じる音楽。
途中にはスクリーンの前に出てきて覆面ラッパーことキャプテン・マーフィー名義のラップもやってましたね。てかこの人ビートも作れてラップも出来るとかなんなの・・・
そんな宇宙的かつ幻想的なビートを尻目に、メインアクトの登場に備えて断腸の思いで離脱・・・

オレはこのバンドを聴きつつ、このバンドに尽くし、このバンドと共に生きてきた。
四年ぶりの帰還。

このバンド、Nine Inch Nailsの熱意について書きだすととてもじゃないが終わらないので割愛w NIN=トレント・レズナーが今年の2/25にまさかの再始動宣言を発表し、三日後の2/28にフジロックのヘッドライナーとして発表。しかも再始動初ライブをここ日本でやるという。もはや選択の余地は無く、今年はコレが見れればもういいや・・・という気分でもあった。
生憎というかお約束というか(笑)相変わらずの豪雨(+落雷)の中、フライローぶった切ってなんとか最前ブロックに滑り込めた。前のブラフマンが終わってステージがスッカラカンになってこれからどうなるんだろうと?と。ステージ袖にデカいパネルがセットされててドラムセットもその裏に置いてありましたね。因みに転換中、ロブ・シェリダン(トレントの奥方とのバンド、How To Destroy Angelsのビジュアルメンバー。NINのフォトグラファー兼アートディレクター。)がステージを堂々と歩いていて可笑しかったw 誰も声掛けないのかよ!w 袖口でスマホで写メ録ったりしてましたが、今回のビジュアルセットの総合監督でもあるのでしょう。




時間になっても客電は付いたまま。するとステージ右袖からガチムチ筋肉野郎が!
あっ、トレントだ!
スタッフがスタンドをセットしてトレントがビートを鳴らしつつ、歌っていく。一曲目は新曲の"Copy of A"からだった。それから続々とスタッフが楽器をセットしてメンバーも続々登場。アレッサンドロ・コルティーニ→アイラン・ルービン→ロビン・フィンク&ヨシュア・ユーステス(Telefon Tel Avivの人!)そして「Copy of A,Copy of A...」と復唱した後に全ての照明が落ち、バッと照明が照らされた時のカタルシスたるや! もう言葉では語り尽くせない! このバンドが好きで良かったと心から思った!(この時袖口にあったパネルが照明を当てるためだったと発覚。)
続いてプレイされたのは意外にも1stから"Sanctified"だった。随分とアレンジが加えられていてこれがNIN2013なのかと思った次第。なんかアレンジに違和感あるなと思ったらサビのビビーッ!がないからだった。(因みにSanctifiedをライブでプレイされたのは17年ぶり?ぐらいなんだとか。フジロックも今年で17回目という偶然があったり。)
次はデヴィッド・リンチがPVを撮影したことでもお馴染みな新曲の"Came Back Haunted"をプレイ。サビのコーラスを交互に掛け合うところがぴったりフィットしていて、ちゃんとライブ仕様に仕上げて来たんだと関心。TTVヨシュアがコーラスでヴォーカルやってるのがまた新鮮でしたね(IDM系のアーティストがヴォーカルやってるんだぜ?)。
それから漸く裏からドラムセットが飛び出してきた、7thからの"1,000,000"、2ndから必殺の"March of Pigs","Piggy"と続きます。そういえばMoPのお約束パートで、「Now doesn't that make you feel better?」の歌詞の後の静寂時に雷鳴がなってビックリ!もうトレントマイティ・ソーやればいいよw
そして次にプレイされたのが2ndから"Reptile"でした。これもまた珍しい選曲。ライブで聴くとこれが凄まじくインダストリアルメタルど真ん中って感じでして。ズンズンズンズン・・・とひたすら無機質系ヘヴィリフが振り下ろされ圧倒された・・・ そこらのダウンチューニング系のバンドにも負けてないんじゃないですかね。個人的にもこの日のハイライトの一つでしたね。
で、1stから"Terrible Lie",2ndから"Closer"(ここでパネルがLEDパネルだと判明),BrokenEPから"Gave up"(神神神)と立て続けにキラーチューン連発。特にCloserではパネルにトレントの顔がにゅ〜んと映しだされてこれまたビックリ。なんかキネクトモーションキャプチャーしてるようにも見えました。それからBrokenEPから"Help Me I am In hell",5thから"Me I'm not"(ところでサビの部分が空耳で「どうですか〜!?」って聴こえるんだが)とプレイ。
ショウも中盤に差し掛かったところで披露されたのが新曲の"Find My Way"。バックのパネルが寒色系に照らされて静謐な印象を受けるこの曲。これを聴いた感じだと新境地とも捉えられるし、「ソーシャル・ネットワーク」や「ドラゴン・タトゥーの女」のサントラを手掛けた事が生かされてるようにも感じ取れます。これも今回のハイライトの一つにしてもいいんじゃないかと。
それから3rdより"The Way Out Is Through"を。もイントロに大分アレンジが加えられてて、瞬時に気づいた人は少なかったのでは。次のBrokenEPより"Wish"(言わずもがなネ申ネ申ネ申)で苗場の山に

フィストファック!

と木霊したときは痛快だったwww
ショウも佳境に入り、5thから"Survivalism","The Good Soldier","Only"とプレイ。特にOnlyでは裏のパネルに影がモーションブラーとなって動いてるのが印象的でしたね。そして4thから必殺の"The Hand That Feeds",1stより"Head Like A Hole"(家来家宝!馬鹿知損!)と続き、いよいよクライマックスの"Hurt"へ。裏のパネルには懐かしの映像がながれてましたね。恐らく「Fragility 2000」以来っぽい?流石にこの時は大合唱になってましたね。2ndのThe downward Spiralに収録されてるこの曲ですが、僕はコレについて思うことがあるのですよ。「I hurt myself today」(今日、自分自身を傷つけてみた)という歌詞の一節から始まるこの曲。一時はアルコールとドラッグに溺れていたとはいえ、20歳以上年下の妻と二人の子供にも恵まれ、映画のサントラに取り組んだら一発でオスカー像ゲットして順風満帆なわけですよ。なのにどうしてこういう自己欺瞞と自虐に満ちた曲を歌わねばならないのかなって。もうこれはグランジ以降の90sロックのダークアイコンとしての十字架を背負ってるからに他ならない気がしますなぁ・・・
ラストはしんみりとした哀愁のHurtでNIN復活初ライブは締められたのでした。終わった時にはただただ「ありがとう」という気持ちしか浮かばなかったし、他に言葉もなかった。実際Twitterにも三回ありがとう!って呟いたけど、本当にアレしか無かったのでリアルな気持ちですw

いくらか疲労感が押し寄せたので休憩してから苗場食堂付近に移動。それでもあまり気が乗らなかったのでGentlemans Pistols二回目のミニライブは音だけ聴くことにしました。チラッと見たら結構な人が詰め寄せてて、フジロッカーにも受け入れられてようで何より。来年Carcass来たら面白いなぁwなんて。そして重い腰を上げつつレッドマーキーへ移動。

  • Death Grips


何もかもが衝撃的だった今年一月の来日公演も記憶新しい、アブストラクト・ヒップホップ/前衛パンクラップユニット、Death Gripsが半年足らずに帰ってきた!しかもフジロックに!メジャーの契約切られてて日本盤すら出てないのによく来日出来たな、と。しかもまた!
即行で転換が始まったと思ったら例によって皆レインジャケットのフードを被って登場w 今回は渋谷WWWでは不参加だったDJのFlatlanderもいる!先頃のツアーではドラムのザック・ヒルが不参加だったので当日まで分からない状況でしたが、ちゃんと居たので杞憂に終わりました。しかもドラムセットに着いた直ぐにパンイチにwww ちょwww 加えてた煙草も後ろにぶん投げてましたが、袖口のスタッフがとても困った顔してましたw MC Ride(ステファン・バーネット)もジャケットを脱ぎ捨てていざショウはスタート。裏のLEDスクリーンがギンギンに照らされてみな影のようにしか映らねぇw
一曲目はThe Money storeから"Lost boy"だったかと思う。何かに取り憑かれたように身振り手振りを繰り返しつつラップするステファンと、相変わらず何食ったらこんな強烈なドラミングができるんだ?と勘ぐりたくなるザックの手捌き。そしてFlatlanderのヘッドバンギングしつつツマミを弄る手のピキッとした動きw
二曲目にはゼコゼコゼコゼコゼコゼコゼコゼコ・・・でお馴染みな"Guillotine"が早くも飛び出す!
ゼコゼコゼコゼコ、ギロチーン!!
スマン、どうしても書きたかったんだ・・・
それからゲゲゲガガガな"Get Got",アイアーイ!な"The Fever(Aye Aye)"なんかもやってましたね。(曲順適当上等)
個人的にはファッキンドープでSWAG!なイントロの"Come Up and Get Me"をやってくれたのが嬉しかったですねー。あのイントロはやっぱり痺れる。あとは自由にPVの視点操作できることでも注目を集めた"I've Seen Footage"もやってたかな。あと"No Love"もやってましたが、相変わらずザックの一発入魂な一打が強烈でした。
ラストは初来日同様にターミナルの音声ガイダンスが不気味な"Lock Your Doors"で締めだったと思う。ドーンテール!ドーンテール!ドンテルミナーウ!と復唱されつつ、ほぼノンストップだったショウも30〜40分ぐらいであっという間に終了。例によってみんな帰りも早いwww つーか、Flatlanderも帰りが早かったw ラップトップをバシッ!と締めてコードぶっこぬいて即帰るDJを初めて見たくさいwww 全体としてはややザックのドラム音がで大きすぎたような気が。DJのSEやバックトラックをかき消すレベルだったようにも感じます。バランスが良い悪いは別として、そういうスタイルなら仕方ないかと。ともあれ初来日を見逃したであろうフジロッカーには強烈なインパクトを残したのは確かです。来年には新たにメジャー傘下でレーベルを作って新作を出すみたいなので楽しみ。これからも更に期待!

そんなこんなでフジロック初日もあっという間に終了。本当はDJ SHADOWも見たかったのですが、体力的にアウアウ!だったので撃沈! 参加された方、改めていろいろとお疲れ様でした・・・

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