CONVERGE/OLD MAN GLOOM@渋谷クラブクアトロ

カオティック・ハードコア(随分と形骸化したジャンルになった)の枠を飛び越え、もはや孤高の存在となったConvergeがおよそ三年ぶりに来日! スペシャルゲストには、まさかの再始動を遂げたConverge,isis,cave inのメンバーを含むボストンハードコア・オールスターズOld Man Gloomも参加! オーマイガッ!(略すとOMGなので言いたくなる症候群)
そんなわけで行って来ました。この日は裏にSWANSの来日も被っているという悲劇・・・ 泣く泣くこっちを選びましたが。個人的なことなのですがConvergeは初めて自分でチケットを買って見に行ったバンドなのでとても思い入れがありまして。およそ八年前の確か17歳の時にExtreme the dojo Vol.11(Converge,mastodon,isisの回)で初めて見て衝撃を受けたバンドなのです。それからというもの、来日する度に欠かさず足を運んでいるという信者レベルで好きなバンドなのでしたw なのである程度バイアスがかかった文章であることを前提にして読んでいただきたい所存。見なくてもいいんだぞ!

(右側に薄っすら写ってるのが私ですが気にせぬよう・・・)

  • Old Man Gloom



昨年まさかの活動再開を果たし、間髪入れず八年ぶりの新作「NO」をリリースしたOld Man Gloom。元の首謀者であるアーロン・ターナーがISISを解散させて手空きになったのも再開を後押しする結果となったのでしょう。今回はアーロン・ターナー(ex-ISIS,mamiffer,House of low culture,etc...)、ネイト・ニュートン(Converge,Doomriders←新作間近らしい!)、サントス・モンターノ(Zozobra)、ケイラブ・スコフィールド(Cave in,Zozobra)のコアメンバーで来日するはずでしたが、ケイラブが急遽来日キャンセルとなってしまいました。そこで代打としてケイラブと同じくCAVE INのバンドメイトであり、ボストンファミリーの盟友かつ「歌う宇宙人」の異名?wを持つスティーブン・ブロッズキー(Cave in,New idea society)が助っ人として参加!これはこれで貴重というw
確か10分押しでスタートだったかと。この時は前から二番目ぐらいで見てました。一曲目は「Christmas」の"Gift"からスタート。スティーブンとアーロンのヴォーカルが重なるように響いていく激情チューン。ヴォーカルのコーラスから導かれるように紡いでいくこの曲。Mamifferの時も思ったが、アーロンのヴォーカルスタイルもISISの時と比べて大分馴染んできたように思う。スクリームは言わずもがなですが、MamifferやHoLCの時にみられたような、音痴な所を逆手に取ったシャーマニックなスタイルも大分板についていたかな。因みに彼だけは他の二人と違って足元のペダルが賑わってましたw 1stからスラッジィな"Flood I"、2ndからファストかつショートなハードコアナンバー"Branch Breaker"と続いた後、皆さんお待ちかねの「NO」から"Common Species"へ。バンドの中でも部類のヘヴィーなナンバーであり、スラッジメタル感満載なこの曲で盛り上がりもひとしおに。三人のフロントマンが一斉に歌い出す光景は圧巻の一言。
それにしても代打で来たスティーブン、そつなくベースもヴォーカルもこなすしホントにメンバーじゃないの?と疑いたくなるほど。地元が地元だしきちんと練習してきたんだろうなぁ、と。それとこの日のネイトはベースではギターを弾いてたのですが、ややおとなしめなパフォーマンスだったかなぁ。後にConvergeが控えているのもあるのでしょう。しかし終盤ではギターの弦に噛み付いたり、弦に向かって絶叫したりなどwアンタはアホや!(褒め言葉
その後は「Seminar II」、「Christmas」、「NO」から満遍なくプレイされていました。"Jaws of the Lion","To Carry the Flame","Sleeping With Snakes"などなど。特にドゥーム/スラッジ一直線なナンバーは個人的にも熱かった!ほんと、ボストンオールスターズ懐の深さならではというかなんというか。まぁ素養が高いんですな。やはりというか、それぞれのやっているバンド要素がちらほら見え隠れするんですよね。時にConverge時にISISだったり時にCAVE INだったり。
そして個人的にハイライトだったのは「Christmas」のショートハードコアチューンの"Skullstorm"をやってくれたことかな。2004年リリースで、当時から聴き続けて思い入れがあった曲なので。ラストは「Seminar II」のノイズコアナンバーの"Bells Dark Above Our Heads"で締め。最後だからかみんな乱れて演奏していたwというかほぼノイズジャムの様相を呈していたような・・・ アーロンはペダル弄ってノイズをぶちまけるし、スティーブンはサントスにベースを渡して弾かせてるし、ネイトはギターを(ry ただ皆一様に笑顔だったのが微笑ましかったw
次あるかどうかはわからないけど、ボストンオールスターズの貴重なライブを見れたことに感謝。

  • CONVERGE

CONVERGEです・・・! 三年ぶりです・・・!どういうわけか目の前の人が後ろにさがっていったので最前列ど真ん中を確保!これでシンガロングもバッチリ!なのでプレイ中の画像とかは無いです。代わりに転換中の画像を置いときます。(そもそもそういうのうpしていいのかという以下略)


手を伸ばせばマイクに届く距離・・・!

颯爽とメンバーが登場。ジェイコブさんはなんかステップ踏んでるというw そしてデーンデン、デデデン、デンデーンデーン・・・
ダッダッダッダッ、ファーッ!
と、最初は「No heroes」の"heartache"からスタート。あっという間にフロアもステージも混乱の渦真っ只中に!凄い!2007年の来日と違ってちゃんと歌詞歌ってる!あの時は全部ファーッ!じゃなくてファーック!としか言ってなくて何だったんだろうと思ったけど・・・w
 続いては大名盤「Jane doe」から"concubine"を!前にいたからわかるのですが、みんな聴きこんで知ってるのかフロアからも歌詞が聞こえてくるという。もうこの曲は言わずもがなです!ところでヴォーカルのジェイコブ・バノンさん。パッと見てライブ自体と楽しんでいるようにも思う。ステージを駆けずり回ったりマイクをコードごと振り回すなど激しいステージングに定評のあるあの人ですが、随分とスポーティになったなぁ、と。途中見得を切るのは相変わらずでしたがw 昔に初めて見たときは口から涎垂らして恍惚状態のような時もみられて、やや鬱屈したイメージがあった人なのですよ。個人的な推測ですが恐らくMMA総合格闘技)のジムに通ってトレーニングしたり、自身が結婚したのも影響してそう。でもステージングは最高なのでこれはこれで問題ないですね!
お次は「Axe to fall」から"dark horse"をプレイ。この時はマイク突きつけられまくった記憶がwいや当然シンガロングというか絶叫してレスポンスを返しましたが!というかここまで各アルバムの一曲目を三連発続けてプレイとかw!ズルいよこのセットの組み方は!いや嬉しいけど!
そして「You fail me」から"heartless"と続いた後、昨年リリースした傑作「All we love we leave behind」(以下AWLWLBと後述)よりアルバムの一曲目の"Aimless arrow"を披露。私はこの時ギターのカート・バローがピックを使わず指弾きしていたのを見逃さなかったね!あと腹の肉がギターに当っていたことも・・・w 今や名プロデューサーになりつつあるカートですが、楽曲の根幹を担う彼のテクニシャンぶりを再認識。でも昔はギター弾きながらジャンプしてた時期もあったので一抹の寂しさも感じたり。とりあえず痩せ(ry
と、一度ここでブレイク。確かこの時にジェイコブさんがMotorheadのIronfistのシャツを着ていることに注目して、誰かがモーターヘッド!と声をかけたんですよ。そしたら声の掛け合いに発展。
ジェイコブ「Motorhead!」→\モーターヘッド!/(声が大きい)
     「Motorhead!」→\モーターヘッド!/(声が大きい)
     「Cro-mags!」 →\イェー!/(声が小さい&みんなCro-mags知らないくさい)
みたいな出来事がw ファン層が若いせいもあるとは思うのですが、仕方ないか(苦笑 ※言うまでもなくCro-magsはNYHCレジェンドのことですが。
それから「AWLWLB」から"trespasses"、「Jane doe」から"Bitter and then some"(大名曲!最近はThe broken bowと分けてやってるのね)、そして「AWLWLB」からエモーショナルなナンバーのタイトル曲が続きました。この曲ではジェイコブさんも叫ばずに歌ってましたね。また「AWLWLB」からトレモロっぽいテクニカルなギターのメロディが印象的な"Sadness comes home"ときてまたブレイク。
サクッとこの日の祝辞を述べた後、次にプレイされたのが懐かしの"Locust reign"!この曲はRelapse recordsからリリースされたAgoraphobic nosebleedとのスプリット「」に収録されてるのですが、まだやっているとは・・・ この時にもマイク突きつけられまくったのでシンガロングパートのOOOOOON!!!YOURRRRR!!!!!PARADE!!!!!と絶叫し返しましたがw というか最前列ど真ん中だし否応なくガンガンマイク突きつけてシンガロング強要してくれるので嬉しいい悲鳴でもあったwww それから「AWLWLB」よりスラッジィかつ激情感溢れ出る"A glacial pace"、次には「Axe to fall」より"Cutter"をプレイ。この日はネイトがNOOOO!!!WAAAAAY!!!OUUUUUT!!!!とコーラスを担当。(前回の来日ではツアマネで帯同していた元HIMSAのヴォーカルがやっていた)当然ながらこの時もファンにシンガロングを則していた。やっぱハードコアはシンガロングありきだなー。そして次は「Axe to fall」からこの日一番の長尺曲である"Worms will feed/rats will feast"をプレイ。Let your throne〜♪とフロアに響き渡るのが印象的なこの曲。こういう長尺曲を何の違和感も無くさらっとプレイ出来るのもこのバンドの凄みだよなぁ、と。特に終盤の"The worms will find way,The rats will find a way"と執拗に歌詞が繰り返される所では毎度のことだが思わず圧倒された・・・
そしてここでまたブレイク。ここでネイトが問題発言。
「ウンコー!」
あぁ、あの人ウンコの人なのかwwww 
説明しますと、ジェイコブ「(´ー`)あと4曲やるよ!」
ファンの誰か「( ´゚д゚`)エーっもっとやって!」
ジェイコブ「ダメだ!あと4曲だ!(`・ω・´)なっ?(とネイトの方を見る)」
ネイト「イッチニーサンシッ!」
ジェイコブ「ネイトは悪い日本語を知っているんだぞ。だよな?(と、またネイトの方を見る)」※因みにネイトの祖母は日本人
ネイト「(゚∀゚)ウンコー!」
ファン一同「ちょっwwwwwwww(みな拍手&バカ受け)」
みたいな顛末がありましてw会場が和んだ瞬間でしたw
そんな和んだ瞬間を切り裂くようにプレイされたのが"Axe to fall"!「Waiting for the axe to fall!!」(最終決断という意味もある)という歌詞連呼がとてつもなくかっこいい。確かこの時だったか忘れたけど、OMGのサントスとスティーブンがフロアにダイブしてきたような。凄い!ボストンホームグラウンドっぽい!それから「AWLWLB」から"Empty on the incide"ときて次に披露したのが「You fail me」より"Eagles bocome vultures"を!!キタ━━━━(゚∀゚)━━━━ッ!!ヤバい!この曲は個人的なも思い入れがある曲で、2005年に初めて見た時の一発目がこれだったんですよ。その時はステージ中央でジェイコブさんが身構えてドラム乱打とともに爆裂したのです。流石にその時ほどでは無いですが、ステージもフロアも大荒れになりましたね!特に"cashed!! in crashed and burned!!"のコール&レスポンスは何度聴いてもブチ上がる!個人的にもこの曲がこの日のハイライトだった気がします。そして本編締めは傑作「Jane doe」から"The broken vow"!!またキタ─wwヘ√レvv〜(゚∀゚)─wwヘ√レvv〜─!! 今更特に言うまでも無いですがラストの"I! WILL! TAKE! MY! LOVE! TO! THE GRAVE"のシンガロングパートには抗えない!当然マイクが来たので(ry そしてこの時にまさかのアーロンがフロアにダイブしてきたんですよ!またボストンホームグラウンド感!凄い!(二回目)その時の様子がようつべにアップされていたので転載。微笑ましいw

そしてアンコールではこの日の祝辞をを述べて、ラストは「You fail me」冒頭の"first light"からの"Last light"でビシっと締め。最後にジェイコブさんが上にマイクをぶん投げて天井にコードが絡まるなんて一幕も。


そしてドラムのベン・コラーがスティックをファンに投げ払ったら、たまたま足元に落ちてきてゲットしたという。この日はツイてるぞ・・・!

終演後に会場外で出待ちしてたらメンバーと遭遇したので、さらっとジェイコブさんに今日のショウのお礼とこないだのソロスプリットをフィジカルで尚且つサイト直販で買ったよと挨拶しました。そうしたら笑顔で感謝の言葉を返されたので何かもが満たされた・・・w そんな気がしました(ファン丸出しで恥ずかしい!)
いやまぁ、今回も素晴らしいライブを見せてくれ本当に心からありがとう、と。不世出のバンドで代わりが利かない人たちなのでこれからも付いて行こうと強く思いました。