Death grips@渋谷WWW

NØ LØV�� D�庾�P W∏B!! NØ LØV�� D�庾�P W∏B!! SWAAAAAAG!!!! 
2012年音楽シーンを騒然とさせたヒップホップユニット、Death gripsが一日限りのまさかの来日!
ということで行って来ました。メジャー所属なのにも関わらず新作をインターネット上にアップロードしてレーベルから解雇くらってある意味今最もパンクなヤツらですが、1stの「The money store」は日本盤すら出てない状況なのによく来日出来たな・・・と。どうやらオーストラリアのBIG DAY OUTの帰りに日本に寄ったようですが、メンバーのザック・ヒル(Dr)が度々ボアダムス等で来日してたのもキッカケになったのではないかと。ところで某レビューブログの管理人がデスグリップスに対抗して!マラグリップス!とNO LOVE DEEP WEBのジャケ同様怒張棒を露出するなんて噂はありませんでした。←そんなんあるわけねーだろ!

Death grips / DJ EYE(Special guest)

  • DJ EYE



今回はライブ一週間前?ぐらいになってボアダムスのフロントマンである山塚アイがDJ EYE名義で参加ということになりまして。多分まぁ、ザック・ヒル繋がりでもあるのでしょう。彼のソロとなると全くわけがわからないよ的なミックスが披露されるのですが、本当にわけがわからなかった(困惑 基本的なエレクトロニカに、なにやら民族音楽やらJPOPやらKPOPやらJuke/footworkやらごちゃ混ぜでごった煮トランス状態w ただ、BPM早めでノリやすかったのも確か。19時30分開演だったのですが、開演15分前にはもうプレイしてたそうです。そんなわけで20時15分ぐらいには終わって約60分のDJプレイでした。

  • Death grips





EYEちゃんのDJが終わって暗いまま転換が開始。そんなところにレインジャケットのフードを被ったDeath gripsの二人が登場。前はシンセを加えた三人編成だったのですが、最近ではMCのステファン・バーネットとドラマーであるザック・ヒルのデュオ編成でライブしているようで。DJのいないヒップホップユニットってのもまた珍しい気が。ステージ後方にはタブレットのようなモニターが2つ鎮座し(何故か片方は割れてぶっ壊れている・・・w)、その脇にはアップルのラップトップが設置されていました。ザック・ヒルが上半身ハダカになり、アップをしだしている頃、ステファンは入念に真顔でラップトップに向い合っている。すると突然パルスノイズが場内に響き渡り、ステファンも突如上半身になりショウが開始。周知の通りステファンは刺青だらけの体。キーンとノイズが流れる中ザックのドラム乱打が響き渡る!その後立ち上がって客を煽るザック!その刹那静かに佇むステファン・・・w そして例の重低ビートが流れだす!するとステファンを全身を震わせるように動きながらリリックを叫ぶ!そう、目下最新作の一曲目"Come up and get me"でスタート。このカタルシスといったらもうね、言葉では表せられないですね・・・ それに呼応するようにファンも暴れるようにモッシュを始めるし。ヒップホップのライブでモッシュも起きるもんなのかー?
「オアアアッ!!ファッキンナチィ!!」
という曲の中でも一際インパクトの有るスクリームがステファンから発せられフロアは混乱の渦真っ只中。
"Lii boy"と続いた後には、
「ゲゲゲゲ!!ガガガガ!!」
と、「The money store」の一曲目である"Get got"をプレイされててましたね。皆聴きこんでるせいか反応も凄かった。それにしてもステファンの上半身を揺らして腕を振り回すムーヴが何かに取り憑かれてるんじゃないか?というぐらいに、というかもはやシャーマニックにすら感じさせられる程ひたすら動いていたのが印象的。そして、ショウの間は一言も祝辞など述べていなかった記憶。それと表情も何か動物でも見つめているようにずっと真顔で不気味だった。ところでDeath gripsの魅力の一つに日本盤が出ていないおかげで情報が海外から入ってこなくて、PVやリリックなどに象徴されるような不気味なところが魅力の一つなっていると思うのですね。先鋭的なバックビートや凄腕ドラマーのザックが参加しているというようなことを抜きにしても。



で、ザック・ヒルです。HELLAボアダムス等々今更説明不要なほど凄腕ドラマーであることは知られていると思いますが、この日はとにかく熱かった!今回はシンバルとかは用意せずにバスドラとスネアとフロアタムのみという物凄くシンプルなドラムセットで挑んでいて、基本的にはバックビートに合わせてドラミングしていました。が、突如スネアを必要以上乱打したり場合によってはペットボトルをフロアタムにぶつけたり破天荒そのものw 中でもスティックはおろか拳をフロアタムに振り下ろしたときは興奮した!濡れた!勃起した!もうお前は何なんだよ!っていうw そんなザックのハイライトでありこの日のショウのハイライトでもある"No love"のイントロで、立ち上がってあたかもジャンプするようにドラムにスティックを打ち付けていた時ですね。そういう楽器じゃねーから!お前かっこいいにもほどがあるだろ!、と。とにかく熱い!ヤバい!間違いない!(スーフリの誰か©)といった感じのザック・ヒルでした。
ショウ中盤では皆さんお待ちかねの、
「ゼコゼコゼコゼコぜk・・・ギロチーーーン!!!!」
でお馴染みである"Guilltine"や、
「アイアイ!!」
インパクトに残っているPVにもなった"The fever"も当然のことながらプレイされていました。あと各所のサイトでベストPVにも選出された"I've seen footage"もやっていたかな。ショウの最後は空港のアナウンスがサンプリングされてる"Lock Your Doors"だったような気がする。ほぼ最後の方までノンストップで駆け抜けてきたせいか、ステファンも声が出なくなってきたのが若干の気がかりに。そんなわけでライブは正味40分程度で終了。しかし観客の興奮冷めやらず、ワンモアソング!のアンコールの声掛けが10分ぐらい続いていた記憶。結局アンコールは無かったけど、なかなか観客が帰らずアンコールの声が鳴り止まなかったことを含めて、それぐらいに爪痕を残すライブだった。全体的な印象としてヒップホップというよりもハードコア・パンク的なライブだったように思う。モッシュがおきたり、ステファンが身振り手振りで扇動しているのもまたパンクアティテュードに溢れていたとも感じる。
今年初っ端からまたエラいライブを見てしまった・・・ この日はそんな日だった。