Pump Up The Volume FEST 2013@川崎クラブチッタ

行って来ました国内最大にして唯一のDIYハードコアフェスPump Up The Volumeに。

右から見た順↓

Terror(少しだけ) / As Blood Run Black / Touche Amore / Palm / Xibalba / Crystal lake / Loma Prieta / Loyal to the grave /Confession(途中から)

  • Confession

オーストラリアのメタルコアということで。元I killed the prom queenのメンバーが在籍しているとか。三時ぐらいに会場入りした頃にはもう始まっていたのだけど、既に会場は熱気ムンムンな感じでメタルコアキッズを沸かせていた。割りとエグいビートダウンも印象的だった。もう久しくこういう系統のバンドは追いかけていないのだけど、たまにはいいかなとも思った。あと重たいリフは正義。

  • Loyal to the grave

でました、東京168ハードコアLoyal to the grave!! 確固たるファンベースを築いてるだけあってモッシュの嵐にw

目下最新作「Against the odds」から殆どプレイされていたと思う。コバさんがヴォーカルをとるようになってから日増しに良くなっている気がする。ところで前任のヴォーカル氏が言っていた「ハードコアに必要なものは、モッシュ、ダイブ(ステージダイブ)、シンガロング。これだけでいい。」というのが未だに頭の片隅に残っていて、この日のライブではそれを体現して見せてくれたそんなライブでした。

  • Loma prieta


カリフォルニア州サンフランシスコが放たれたDeathwish(Convergeのジェイコブさんのレーベル)の刺客Loma prieta。今回で二度目の来日かな。まだ見たことがなくて最初どんなライブをするんだろう?、と。激情コアらしいぐらいしか情報を得てなかったので期待していたのでだけれど、いろいろと驚かされた。
ありきたりな激情コアかなと思った次の瞬間には突拍子もないところからドラムがブラストしたり、怒号のようなスクリームが押し寄せる。プラス叙情的なメロディや曲展開などなど。レーベルインフォのPG.99が引き合いに出されたいたがなるほど、エモ・ヴァイオレンスという言葉がしっくりくる。・・・ヤラレタ!これほどまでとは。
序盤で右手ギターのブライアン・カナガキ(日系ハーフ?)氏の弦がキレてトラブったかな?と思ったら、どうやらいつものことらしいwともあれ半ばやけくそ気味にプレイしていたのも好印象。またじっくりみたいバンドだと思った。

  • Crystal lake

久々にCrystal lakeを見たのだけれど、昔はモッシーなハードコアだったのにここ数年は随分とメタルコアになっててちょっと驚き。前の船ジャケのアルバム出してヴォーカルが変わったと思ったら、新ヴォーカルの人チャラい!w (一応褒めてます!)凄いイケイケな感じだ・・・w バンド自体が上昇気流に乗ってる感じがして良い感じだった。アルバムとEPをチェックしてみようか・・・

  • Xibalba

待ってました!今回の目当ての一つであるアメリカはsocal出身激重ダウン厨ハードコア、Xibalba(読みはシバルバで統一らしい)を!

サウンドチェックの時点でボボボボって鳴っててこれはダウンチューニングしまくりでヘヴィーそうだな、と思ってたらまんまそんな感じだったw もうなんというかアルバムより重い!遅い!美味い!いや上手い!の三拍子。ひたすらリズムチェンジリズムチェンジで落とす落とす!ビートダウン&ブレイクダウン連発でモッシュピットも極悪なことになっていたw 自らTwitterで"Tune low,Play slow"なんて謳って書き込んでるくらいなので相当凄いんだろうなとは思っていたけど。
メンバーでやたらデカい人が目についてたのでこの人がヴォーカルなのかな?と思っていたらやはり違って、パーカーを着込んだガチムチ体型のネイト氏だった。アルバムだと大分押し殺して叫んでた印象があったけど、実際はそうでも無かったり。因みにディープな低音グロウルは巨体のギター氏だった。納得・・・
2ndアルバム"Haste la muerte"の一曲目の「No serenity」から始まり、タイトルトラックやIncendiaryとのSplit二曲(Stone heartとFuck you Pelon)などなどをプレイしていたと思う。特にアルバムから先行で試聴されてた「Sentenced」は明らかにデス・ドゥーム/スラッジフィールドで鳴らしているとも思えるヘヴィーさでもうとんでもねぇなこいつらは、と。そんなわけでラストは1stアルバムからのリレコーディングであり、あのSUNN O)))のグレッグ・アンダーソンがギターで参加しヘヴィードローン+ハードコアなミックスで周囲を驚かせた「Cold」で締め。流石にライブではドローンパートはやらなかったがw 現在進行形のバンドでとてつもないライブを見せてくれた。全然関係無いですけど、小柄なベースの方が何故かプロレスラーの川田利明の顔がプリントされたシャツを着ていて吹いた覚えがw 何故だ、何故川田なんだ・・・w そうかこの拷問ともいうべきダウン厨サウンドはストレッチ・プラム(川田の得意な絞め技)なのか!いや関係ねぇな!w

今や世界レベルでも見てもそんじゃそこらのアトモス・スラッジメタルなど蹴散らしてくれる存在となった、大阪のダーク・スラッジィ・ハードコアPalm
この日も目下最新作である2ndアルバム「My Darkest Friends」からプレイ。このアルバムの楽曲は本当に素晴らしい。日本でもこういうのが聴けるのは嬉しいし、もっとこういうバンドが増えてほしいな、と。Palmは観る度にどんどんカッコよくなってる気がする。特に高橋さんのヴォーカルパフォーマンスは刺激的。荒れ狂う猛獣というかなんというか。あとはいつも額にマイクぶつけて流血してるところとかw 最後はもちろん「Holy outsiders」で締め。シンガロングパートである"Peace! and fuck! domination!!"の時にはいつものようにマイクに皆群がっていたwww まぁ、僕も突っ込みましたがw そのうち関東でもフルセットでみたいなぁ 、と切に思うライブでした。

  • Touche Amore


そして次はカリフォルニアのロサンゼルスからやってきたDeathwishからのこの日二度目の刺客、Touche Amore
激情コアという触れ込みながらもとにかくライブがやばいという噂を訊いて、この日ラストから四番目に登場。
最初どんなライブが全く想像できなかったけど、もうね、あまりにも爆裂過ぎて笑ってしまうw 激情爆発、情念炸裂って感じのステージだった。この日一発目が最新作で2ndアルバムの「Parting The Sea Between Brightness And Me」からの最も激しい曲である"Home away from here"から始まり、次にはこないだリリースされたばかりのPianos become the teethとのsplitから"Gravity,Metaphorically"と立て続けにプレイされ、場内は異様な興奮に包まれていた。なんだこのバンドは???といったように、日本盤すら出ていないし最初は興味が無さそうな観客も熱いパフォーマンスを目撃にし徐々に引き込まれていったように感じた。というか僕も最初の二曲で一気に持っていかれたw か、かっこいい!!ってな具合に。今思えばこの日一番のサプライズ的なバンドだったかもしれない。随分と出番が後だったのも今となっては頷ける。そんなわけで2ndの「タイトル無し」がプレイされた時には急にダイバーが続出し、エラい盛り上がりになっていたw その後は同アルバムからEnvy(因みにTouche AmoreはEnvyのUSツアーでサポートアクトに回っていた)を彷彿とさせる"Uppers / Downers"や1stアルバムの楽曲やThe casket rottelyとのSplitの曲などがプレイされていたかな。
そうそう。特に印象的だったのはヴォーカルのジェレミー・ボルム氏の左手をかざすようなステージング。なかなかのイケメン具合で凄くイケてたw あと地声がやたら高かったのも覚えているw

ラストは1stアルバムの二曲目"Honest sleep"で締め。最後のシンガロングパートでは先のPalm同様にたくさん人が群がっていたw 大合唱とは言わないものの、この光景は個人的にこの日のハイライトだったかと。まぁ当然ぼくも(ry "I'm losing sleep!I'm losing friend!〜"の一節で始まるこのパートは演奏無しのヴォーカルのみで締めるのですが、もうなんというかズルい!こんなんかっこいいに決まってるだろ!おこおこぷんぷんだぞ!いやなんでもないです。なんでもないんだから!
そんなわけで期待値をはるかに超える素晴らしいライブでした。

  • As Blood Run Black



As Blood Run Black!Job for a cowboyなどとともにデスコアというジャンルを一躍世に知らしめたあのアズブラが!昨年の来日がドタキャンになり、今回のPUTVで満を持して初来日!
マネージメントを通さずDIYで呼んだそうですが、その辺の融通がきくのはいかにもハードコアだなぁと。
当然のことながら現行で最新のアルバムである2ndの「Instinct」から何曲かプレイ。このアルバムなぁ・・・普通のメタルコア/デスコアなら良盤だが、アズブラとしては凡作という印象が拭えない。というか1stのインパクトが強すぎたためなのと、それにともなって期待値が高すぎたのかもしれない。とはいえライブでプレイされるとそこまで悪くは無いかなぁとも思った。再評価の気運も高まるかな。しかし案の定1stの"Strife"がプレイされた時はやっぱり反応が違って盛り上っていたw お前ら単純過ぎ!w
で、メンバーの方ですがまたヴォーカルが変わってる!何かとメンバーの出入りが激しいバンドですが、新しいフロントマン(どうやらサポートらしい?)は金髪ガチムチイケメンで(Deafhevenのヴォーカル似)パフォーマンスも良し。ちゃんと歌詞もマスターしてるしこの人新メンバーなんじゃね?と思ったら前ヴォーカルが来日直前でクビになったとの噂が。(;´Д`)おいおい・・・
ともあれきちんとライブやってくれたので良しとする。ヴォーカルと弦楽器隊がビートダウンリフに合わせてヘドバンするのはやはり見栄えがいい。
ラストはもちろん"Intro"からの〜?からの〜??からの〜???"In dying days"!!
やはりこれには抗えないなぁ・・・w 曲中ででかいサークルが起きてヴォーカルがウォール・オブ・デスを呼びかけてたのかと思ったら普通にみんなウィンドミルしだしてヽ(・ω・)/ズコーとなったがw ともあれとりあえず見れてよかったそんなライブだったかと。

テラーはホントに少ししか見てないので感想が書けないw というかあまりにも疲れてぐったりしすぎて帰りたくなったのと、腰痛というかヘルニアがきつくなって帰りたくなったのもあるけど。とりあえず元気なスコット・ヴォーゲル先輩が見れてよかった。
また来年開催されるかわからないですけど、数少ないDIYでやるハードコアフェスなのでまた期待したいですね!ヴィーガンフードも美味しかったし!