2012年を振り返る総括のようなもの&ベストライブ

2012年ももう終わりということで。ざっくり振り返ってみようかなぁ、と。
今年は特にダークハードコア/ブラッケンドハードコア/クラストコアの良作が目立った年だったような気がする。主にSouthern lordが一挙にバンドを集めていたのも関係あるか。あとはDeathwish,Throatruiner辺りがいろいろリリースしていた。
あとはポストブラックメタルが飽和状態になるぐらい目立っていたとも感じる。FlenserやProfound lore辺りからリリースしてるようなやつね(Ash borerやBosse-de-nageなど)。
あとはHandmade birdsか。このHandmade birdsってレーベルは、hydraheadからリリースしているテキサスのPyramidsっていうバンドのリーダーが運営している(R.Lorenって人)。ノイズ、アンビエント、ドローンなどアレなものばかりリリースしてるインディレーベルなんだけど、中でもSutekh hexen,Circle of ouroboros,Panopticon等なかなかの良盤(Pinkish blackも!)をも取り揃えてるので要注目かなと。どれもこれも限定500枚とかだったりするけど(苦笑) んでポストブラックもそろそろ頭打ちになってきた感があるので、そろそろダイナミックなことやらかしてくれるバンドに期待したいところ。
そして今年も世相とは関係なく様々なドゥーム系がリリースされてたような。ざっと挙げていくと、ベルギーのポストメタルの覇者Amenra,新たなステージに乗り上げたBaroness,緩慢な死!なBlack shape of nexus,原始人枠でConanとSlomatics,厳密にはドゥームではないが漆黒のゴシック・クイーンChelsea wolfe二作国内盤化&アコ盤発売、Profound lore通算100作目リリースでメモリアルなフューネラルドゥームゴッドEvoken,ガレージストーナーなIndian handcrafts,今は亡きISISの未発表回顧作、勢いを取り戻したHigh on fire,A389から出た渋めなストーナーなJunior bruce,ポストドゥームなLocrian関係四作,デンマークからドゥームロックな刺客Moonless,シアトルのおかしな集団Master misicians of bukkakeまさかの四枚組リリース、Melvinsの新編成Melvins lite,Nadjaの初の生ドラムアルバム,大御所Neurosis新作,Noothgrush怒涛の再発、Old man gloom奇跡の復活、今やベテランクラスにも上り詰めたPericanのEP,また新たなベクトルを向きだしたOm,そして言わずもがなドゥーム・オブ・ザ・イヤーPallbearer,幻惑ゴス・スラッジPinkish black,約17年ぶりの再結成作のSaint vitus,結成20年経っても何も変わっていなかったSon of otis,ストーナーポップに更に磨きをかけたTorche,もはや異次元なUfomammutのORO前後編、漸くヴォーカルが才能を開花させたWitch mountainなどなど。国内に目を向ければ、モダンハードコアとスラッジメタルを掛けあわせたPalm,FTBのカヴァーが余りにも素晴らしかったEternal elysiumのEP,そして異端児VampilliaのNadjaとのコラボアルバム、Borisのスプリット二作、灰野敬二絡みで不失者二作と「なぞらない(灰野&SOMA&Oren)」、「Imikuzushi(灰野&ジム・オルーク&Oren)」など。

買い過ぎだよ!(戒め)

今年は円高の影響なのか例年になく来日ラッシュだった。ということで良かったライブベスト5。

EARTH奇跡の来日!ヘヴィードローン〜ダークアメリカーナと紡いできたディラン・カールソンならではの宿命を背負った気迫のギター・プレイ、そしてMamifferがまさかのMetis/Amaranthine/The emperorを本邦初披露!この日はいろいろと地場がおかしかったw

アコ盤を聴いてこの人以外と表現に長けてるんだなぁと思ったが、この日のライブを見て更に確信を持った。聴き惚れるとはまさにこの事。ラストにはRudimentary peniのカヴァーも披露して幽玄たるライブを見せてくれた。

宇宙だ!宇宙としか言いようがないッ!そう思わさらざるをえない特殊なインスタレーションアートのようなライブパフォーマンス。モダンなEDMの極地。

インダストリアルメタルのネ申GODFLESHの日本初ライブ。何度も反復して打ち鳴らされるハンマービートとノイズギター&ハコを揺るがすベース。あらゆる意味で無慈悲で攻撃的だった。音量においても前日のSUNN O)))よりも危険なレベルだったとも思う。来年の新作に期待が膨らむそんなライブでした。

まぁ、必然的にこのライブですね。これしか考えられない。スウェーデンの至宝、(恐らく)最初で最後の日本初ライブ。どんな感じだったかといえば、

かっこいいバンドのかっこいい演奏によるかっこいいライブ。
これに尽きる。バックの強固な演奏もさることながら、ヴォーカルのデニス・リクスゼンさんの一挙手一投足全てがヤバイッ!かっこいいッ!今年見なかった人及びFRFにいながら見なかった人は一生後悔してほしいッ!そんなことさえ考えてしまう無敵のライブでした。

来年も良い音源良いライブに出会えるといいなぁ・・・
良いお年を!