electraglide 2012@幕張メッセ

三年ぶりの開催となったエレクトロニカ・EDMイベント、エレクトラグライドに行ってきました。ソナー同様にアウェー感を感じつつ・・・w
右から見た順↓

Andrew weatherall(チラ見) / Flying lotus / Squarepusher / Amon tobin / KODE 9(途中から)

まず入って思ったのが、暗い!寒色系の青いライティングで会場が照らされてたのですが、バーカウンターやフードコートまで薄暗くどうするんだよ! 出店では30分ぐらいクソ並ぶし!客はパーリピーポーで言語感覚がちげーし・・・ 
とまぁ、さておき。クロークに荷物預けたらフロアではロボットアームがお出迎え。

音に合わせてレーザーが出たり、左右に稼働して面白かった。クリス・カニンガムも最近こんなことやってたような気が。
で、右側のHALL 9にそそくさと移動。

  • KODE 9

HYperdubの総帥ことKODE 9。会場入りが遅かったので途中から拝見。真っ暗なステージにDJセットでもくもくとプレイしていた。遠目に見ると本当に人がいるのか?と思うほど。そして音の方は・・・ん?んんん???TRAXMANの曲やってる・・・w 元々この人はダブテクノ・ダブステップを鳴らしてる人だと思ってたけど、噂通りJUKE/FOOTWORKに移行してたのね。ベースミュージック由来の重低音も良かったし、BPM高めの高速テクノで来たばかりの観客を沸かせていたように思う。良い感じに盛り上がってましたね。ただし、フットワークダンス(足を素早くクネクネするアレね)をしてる人は発見できず。そもそも人多くて出来ないか。

  • Amon tobin


一応セットリストを。
今回の目玉です!あのアモン・トビンがEDM界における映像革命とも言うべきISAMの巨大セットを引っさげて来日!これは事件だ!ぼくもこれが目当てで足を運んだのです。
開演前にフラッシュを炊くなとアナウンスがあり、あくまでこれはDJをプレイするのではなくアートパフォーマンスだと認識。
そして始まったわけですが、
うわあああああああ!!!!!

あまりにも凄くて(;´∀`)…うわぁ…としか言えないwww
映像の中身についてはあまり書きません。DVDを買おうか・・・
ステージ向かって右側のスピーカー近くで見ていたので、重低音が凄まじかった(;´Д`) 下手するとこないだのSUNN O)))より音が大きい。そして曲のほうですが、ISAMを全曲やるわけではなく、ISAMを中心として昔の曲も幾つかプレイしていましたね。ISAMのアルバム一曲目で、全ての始まりである「Journeyman」、美しいな音色から暴力的な轟音に変貌していく「Bedtime stories」、繊細な歌声が会場を満たしていく「Wooden toy」、高圧的かつ破壊的なビートが印象的な「GOTO 10」、ISAM用にアレンジを変えた「Slowly」、セルフリミックスした「Surge」などなど。そういえばこないだリリースしたTwo fingersの曲もやってましたね。ジャングルビートっぽい「Razorback」という曲が良かった。映像でもセルフパロディっぽかったしw Amon tobin名義では実験的な音像を目指し、Two fingersでは従来のDnBを中心とする位置づけでやっていくみたいですね。

中盤では「Kitty cat」で四角い箱のDJブースの中で、ピアノの伴奏のごとく手を振りかざして(恐らくキネクトモジュールで)動きと映像を同期化させてプレイする一風変わったパフォーマンスも。これがまた見事でw

最後にはISAMの締めの曲でもあり、映像と音楽の旅の終わりを告げる「Dropped from the sky」をLive仕様にアレンジしてプレイ。この曲のイントロはどこかもの悲しげで尚且つ優しくも感じられる曲でなかなか好きです。中盤からはダンサンブルなビッグビートに変わりますがw
本編をひと通り終えた後は照明が明るくなりアモン自身がステージ前に来て祝辞を述べる一幕も。どこか腰の低そうな方で好感度アップ!

そして慣例通りアンコールでは「Night swim」と「Horsefish」をプレイ。前者が光る雫が流れるような演出で、後者は立方体の特性を最大限活かしたような映像が映し出されてました。映像のチュートリアルでもあるのかも。ただただ見とれるばかりだった・・・w

来年初頭には新作に取り掛かるそうなので、ISAMとしてのライブパフォーマンスも最後になるかもしれないそうなのです。なのでこの驚愕の映像体験を目にすることが出来て本当に良かったと思う。
ところで余談ですが、幕張メッセは音が上に上に抜けてしまうため、後方で見ても音が悪く感じてしまうのですよ。本当に楽しむならやっぱり前に行かないとダメですね。まぁ、PAによりけりなところもありますが・・・w
そういえば思ったよりもセットは小さかったですね。どうやら会場によってサイズを変えられるらしいです。それにしてもあの立方体に映し出される映像に全くズレが無くて凄い。恐らくプロジェクターを二台以上使って投射しているのだと思った。全てが計算され尽くしている映像美にただただ感服。全く凄くどうでもいいこと書きますが、近くのファンの方が映像を見ながら「うわー!やばーい!やばーい!」とずっと叫んでいてw もう何なんだよ!わかったよ!うっせーな・・・お前が一番やばーい!よ・・・(怒 と思ったが心の中に留めておいたよ!

ジャズとフュージョンドラムンベースをないまぜにした鬼才トム・ジェンキンソンことスクエアプッシャーが、4月のSonar soundに続いて半年振りに来日!年二回観る日が来ようとは・・・



4月のソナー同様にLED大画面とシンセサイザーを同期させたセットで新作「Ufabulum」から主要曲ををプレイ。前回はとにかく手を振りかざして観客を煽りまくってオレギターならぬオレシンセ状態(苦笑)だったのですが、今回は曲ごとにアレンジ&リミックスをしてちゃんとやってましたねwww
やはりアルバム一曲目の「4001」の高揚感には抗えないw 続けて(曲順適当)「Ureal square」、「The metallirgist」、「Drax 2」、「303 Scopem shock」を立て続けにプレイ。音をLEDスクリーンで具現化してるという意味では、アモン・トビンのISAMよりも視覚的に伝わりやすかったと思います。まず何よりも情報量が少ないし。そして個人的に良かったのはやっぱりシングルの「Dark steering」かな。超高速で宇宙を駆け巡るような音と映像は二度目でも素晴らしかった。
次には事前の予告通り、六弦ベースを用いたパフォーマンスに切り替わりました。

( ゚д゚)ポカーン
あの人六弦ベースでライトハンド奏法してる・・・ スラッピングもさることながらたまげたなぁ・・・ ベースでもブレイク
ビーツ並に演奏早いし凄い・・・
こう、ベースを持ち出すとジャズ由来の音楽をやっているつもりなんだなぁと思ったり。スクエアプッシャーって他のDJとは違って曲を繋げず一曲完結で必ずブレイクするんですよね。本人としてはジャズ・ロックフィーリングでやっているのだろうかと勘ぐりたくなりました。
そして昔の曲で「Anstromm-Feck 4」、「A Journey To Reedham (7 A.M. Mix)」などをプレイ。パルス波がそのままlEDスクリーンに具現化していて面白かったです。
正直なところ、ソナーの時の衝撃が強かったためか特に驚きは無かったのだけれど、ベテランの貫禄をまじまじと見せつけられたライブでした。また関係ないこと書きますが、近くにいた肌の黒くてチャラそうな人たちがパラパラのようなムーブしてて気になって仕方なかった・・・w なんかバルログケチャみたいな動きもしてたな・・・

世界中のビートマニアを熱くさせているDJ、フライングロータスことスティーヴ・エリスン。この日のメインアクトとして満を持して登場!来日前には「scratch that.. JAPAN we're coming! GENKI DAMAAAAAAA」(原文ママ)とツイッターで呟いていましたが元気玉を本当にブッパするのか!?という期待の元に注目が集まっていたはず。多分。

この日は「Layer 3」という特殊な3D映像を映しながらDJをするという試みのようで。。セット後方にスクリーンがあり、更に前方にも半透明なスクリーンを広げているという板挟みな感じでプレイしていたフライロー。なんというか、飛び出すDJ!飛び出す球体!(元気玉?w)といったようなドリーミーな映像が映し出されていたいましたね。とても宇宙的。そしてどこか夢の中で佇んでいるようにも思えました。ライブ冒頭では先日22歳の若さで他界したフライローのレーベルに所属するピアニスト、オースティン・ペラルタの追悼映像が。モノクロの映像でピアノを弾くオースティンをフューチャーしてフライローなりの追悼の意を表した後、本編はスタート。最新作にして傑作の「Until the quiet comes」を中心としたセットで臨んだこの日のライブ。フライローはかの名ジャズプレイヤーのジョン・コルトレーンの甥っ子でもあるのですが、そんなサラブレッドな血筋を受け継いでいるのか、ジャジーかつ宇宙的かつドリーミーな音で会場は熱気に包まれていました。繊細な音の曲もあれば重低音もビートも強いダンサンブルな曲も多い最新作。それなのに相反している曲が絶妙なバランスで共存しているのでホントスゲェな、と。ステージを見上げるとスクリーンに透けて見える、常に忙しなくツマミを弄る彼が印象的だった。どうでもいいですが、途中で「アリガトォー!トウキョォー!」(いやまぁ千葉だけどな)とやけに滑舌のいいフライローが微笑ましくてw この人3.11の後のソナーにも来日してましたよね。友人家族の反対を押し切ってまで来てくれる親日派の彼に感謝。終盤では「コズモグランマ」は好きか?などと告げた後文字通り「Cosmogramma」をプレイ。綺羅びやかな電子音が交錯するこの曲をプレイしたあと、耳に覚えのあるリズムが。
Portisheadだ!Beastie boysだ!
まさかの?ポーティスヘッドの「Machine gun」からイントロのダッ!ダッ!ダダダダダダン!というあのドラムパターンをサンプリングしてきたんですよ!その次にはBeastie boysR.I.P.MCA)の「Intergalactic」からワンヴァースをサンプリング!!さすがにこの瞬間はブチ上がった!!wwwww この日のサプライズでもあったし、とても興奮しましたw そんなこんなでフライローのライブは終了。本当にいいライブをありがとう!

最後の締めはUKの名プロデューサー兼DJのアンドリュー先生。ホンっとにチラッとしか見てないが(苦笑
フォーマルな英国紳士らしい出で立ちににつかわしいような、そうでないようなw 自由気ままにBPM低めのゆったりとしたプレイが印象的だった。そんなこんなで本日のエレクトラグライドはこれにてチルアウト。

入場もスムーズだったしフードコートでクソ並ぶのは百歩譲って仕方ないにしても、会場の至る所にゴミが散乱してたのが気がかりだった。クラブ通いの連中はみんなそこらに捨てちまうのかぁー???と思ったけど、単純に見渡すところにゴミ箱が無かったのいけなかったんだろうと思う。だってオフィシャルバー付近にしか見当たらなかったし。快適にイベントを楽しむならそういうところもきちんとして欲しかったなー。
まぁ、また行きたいイベントなので、来年またあれば。(メンツ次第だが)