Let there be doom mix Vol.4

ドゥームミックスもとうとう4つ目に。ブラックサバスにちなんでVol.4みたいな。そんなわけで。

Let there be doom mix Vol.4

ミックス画像はかの故アーネスト・ボーグナインの「魔鬼雨」から拝借。以下曲目。曲名、アーティスト名、アルバム名の順。

  • 1.Old Black - Earth from 「Angels Of Darkness, Demons Of Light 1」
  • 2.Sundown - Seven Sisters of Sleep from 「S/T」
  • 3.Augury in an Evaporating Tower - Locrian from 「The Clearing/ The Final Epoch」
  • 4.Lessons - Sons Of Otis form 「Seismic」
  • 5.Ahriman - Horseback from 「Half Blood」
  • 6.Return To Kraken - Slomatics from 「A Hocht」
  • 7.Beekeeper - Witch Mountain from 「Cauldron Of The Wild」
  • 8.Perpetual Generations - The Atlas Moth from 「An Ache for the Distance」
  • 9.Calling All Demons - Moonless form 「S/T」
  • 10.The Line Between - Baroness from 「Yellow & Green (Green side)」

ちょこっと解説。
#1は言わずもがな、先日の日本ツアーも盛況だったヘヴィードローン/ダークアメリカーナのネ申ことEARTHの二部作前編の一曲目から。これは癒しです!ドローンの流れ行くままに。
#2はカリフォルニア州ロサンゼルスのヴァイオレントなスラッジコアバンド、Seven Sisters of SleepのEPから。(これ1stも同名のセルフタイトルなんだけどわざと???)加州には似つかわしい荒涼としたスラッジサウンドが特徴的。またこのバンドは昔のホラー映画をPVに拝借して使ってまして。で、この酷いPVが笑。

この元の映画が前記の「魔鬼雨」(原題 The Devil's rain)でして。ちょうどいいのでリップオフしてみた笑。ドロドロ・・・笑
#3はシカゴ出身、新進気鋭のヘヴィードローン/パワーアンビエントブラック・メタルを内包したポスト・ドゥームサウンドを奏でるLocrianの編集盤。元々のThe Clearingは去年リリースされたフルアルバムだったのですが、今回あのRelapse recordsが未発表ボーナス・ディスクを同梱して再発しまして。そのアルバムから一曲。ノイズ・ドローンとドラム乱打が交わるさまは圧巻の一言。
#4はカナダの異空間ストーナーの異名で知られる?Sons Of Otisの新作から。今年で結成20周年だそうで。しかしまぁ、がんがんにファズで歪みまくってるし、聴いてるこっちとの時間軸がねじれそうな激遅サウンドは今回も健在。(前作と変わってねぇ!すげぇ!)因みにここのVoのケン・バルークは自作のファズペダルを使用してます。(OXfuzzペダルという)
#5はノースカロライナ州のJenks Millerという方がやっている異色のブラックメタルユニットHorsebackの目下最新作から。何がどう異色なのかというと、従来のブラック系とも一線を画すサウンドというか。所謂ポストブラックとも微妙に距離を置いていて、最近のEarthにも通ずるダーク・カントリーミュージックブラックメタルとジャーマンプログレで足して割った奇っ怪なサウンド。最近ではアメリカーナ・ブラックとも言われてるそうです。(微妙にカスカディアン系とも違う)また前途のLocrianとのコラボレーションスプリットも予定されてるようなので期待大です。
#6はアイルランドベルファストから届けられたスラッジロックトリオSlomaticsの最新作から。これまた棍棒で頭を殴られたような豪快な音。ノッシノッシなぎ倒していくような感じともいえる。初期Melvins辺りのファンにも響くのでは?これといい、前のドゥームミックスにも入れたConanといい原人ドゥームみたいなのがUK周辺で流行っているのでしょうか?(実際に両バンドでスプリットも出している)
#7は以前のミックスにも入れたオレゴン州ポートランドのソウルフルな女声ヴォーカリストが魅力的なドゥームロックバンドWitch Mountainの最新作から。今作で漸くVoのUta Plotkinの才能が開花!前作ではバックの演奏のやや引けをとっていたきらいがあった感じがしましたが、今作ではヴォーカルが楽曲を引っ張る程に成長。しっとりと歌いこなすと同時にグロウルも卒なくこなせるように。これが今が旬のバンドなのでチェックして間違い無いですよ奥さん!(ぉぃ とりあえず嬢の麗しい画像も置いときますね。

#8はイリノイ州シカゴのスラッジメタルバンドThe Atlas Mothの2ndフルから。スラッジィなサウンドをベースにしつつ、ゴシックメタルブラックメタル・メロディックデス、そしてポストメタルをも吸収して独自の世界を築いている彼ら。まだ2nd出したばかりなのにこの構築された音楽性は凄い。まだまだ音楽は進歩するな・・・ ヴォーカルはといえばグロウルも&スクリームからGoatsnakeのピート・スタールに影響されたようなストーナーかつオルタナティブな歌いまわしまで幅広い。これも今が旬!要チェック!ところで、最近のスラッジメタルはやたら整理されたサウンドが特徴的だったりするのでしょうか?この辺は趣味の別れどころか・・・苦笑
#9は先日来日したハードコアバンドDeath tokenのメンバーを含む、デンマークコペンハーゲン、K-townからのドゥームロックな刺客Moonless!・・・のデビュー作から! これがまた凄い!最近のデンマークだとかのポスト・パンクバンドのIceageが全世界的にブレイクを果たしていますが、その同じシーンからこういう愚直なドゥームバンドが出てくるとは笑 サウンドの方はブラックサバス直系ながらサイケかつブルージー。そして一緒に日本のChurch of miseryともプレイしたことも頷ける近いフィーリングもあり。割りと最近では珍しいぐらい王道なドゥーム系バンドなのでオススメ。
#10は今や世界中でその名を知られるようになったジョージア州サバンナの抒情派スラッジメタルグループBaronessの二枚組最新作から。今作はヘヴィーさを押し殺して大胆にサイケ・プログレ色を導入して賛否がわかれているのですが、自分は今作を支持したい! というか最初にこの曲を聴いてメロディとフックに抗えなかった笑 大好きな曲なのでミックスの締めにしようと思ってチョイス。