Eternal elysium & SardoniS Japan tour 2012 @新大久保Earthdom

名古屋のドゥーム・ストーナーの星、Eternal Elysiumがベルギーのインスト・ドゥームデュオのSardoniSを招致して日本ツアーを行うという運びとなりまして。今回ツアーに合わせてスプリットCD/LP(アナログ盤は間に合わず)もリリースされるということで、行ってきました。

出演順

Eternal Elysium / SardoniS / Coffins / Nepenthes(Ex-Church of misery:Negishi's new band)

Church of miseryを脱退して去就が注目?されていた根岸さん(Vo)が新バンドを結成!その名もNepenthes!(ネペンテスと読むみたい)
バックの演奏陣は元Earth blowやmarble sheep,MAD 3のメンバーって凄いやん!MCで根岸さんが「どうも〜新人で〜す笑」ってあんたら玄人集団じゃないすかw
音の方は最初根岸さんが前にやってたG.A.T.E.S(今どうなってんの?)みたいなもんかなと思ったら、Church of miseryを彷彿とさせる(チャーチと比べると)ストレートなドゥーム・ロックで口あんぐり・・・ かなり剛直な印象も。
常に根岸さんは前のめりで歌った超野獣感高しなパフォーマンスをしていましたねw MCでも「みんなお酒飲もう〜笑」ととても上機嫌で、最後の曲ではフロアに突撃して大暴れwww
根岸さんがまたドゥームやってるのは素直に嬉しいし、またライブ見たいし早く音源欲しいなと思った次第。

  • coffins


続いては先日のEUツアーも盛況だった日本を代表するドゥームデスバンドCoffins。恐らく数年振りぐらいに見たのですが、いつの間にか四人編成になっていて、メインヴォーカルはギターの内野さんから新たにRyoさんという方になっていました。この方もなかなか大柄かつワイルドな人で、なんとなくハードコアっぽいヴォーカルの印象を受けました。昔に見た時より大分アップテンポな曲が増えていて(ズッダンズッダンっていうあのボルトスローイングな感じ)、とても聴きやすく?なったような。次作はあのrelapse(!)からリリースだそうで、これは期待大。このバンドは人気において国内と海外では格差があると思うし、もっと評価されてもいいところ。これからも頑張って蹂躙していただきたい!

  • SardoniS

そしてお次はベルギーのインスト・ドゥームデュオのSardoniS(サドーニスと読む)。
元々エターナルとの付き合いは、以前エターナルがリリースした[Mysterious views in stone garden 10"]をドラマーのJelleが運営しているErectric Erathというレーベル(現在は休止中)から出したのがきっかけだそうで。
で、セッティング中にドラム用にスピーカーを増設していてどんだけ爆音なんだ?wと想像するやいなや、ものの見事にドラムが大爆音!w ドラムが十字を切るようなポーズをしていて凄かった(小並感
このバンドは昨今の一般的なドゥームサウンドである遅さを追求しているバンドというわけではなく、轟音を撒き散らしながらグルーヴ感を出すサウンド。時折ドラムが加速するなど、緩急を付けたリズム展開に工夫があって思わずにやり。Black cobra,Black tusk,Kylesa辺りのファンは琴線に触れるであろうバンドでした。


そして最後はもちろん我らがEternal Elysiumです。
昨年に東京であったワンマンライブは、かのMogwaiと日程が被っていて泣く泣く断念したので、待ちに待った感ありますですw
一曲目は前途の10"に収録されているインストナンバー"views on C#"から。組曲形式に展開されていくこの曲でじわじわテンションも熱気も上がっていったところで、今回ツアーのために制作された新曲やカバーソングを披露。セット順は失念(苦笑したので覚えてる順で。
まず、大日本プロレス所属の石川晋也という選手のために作られたテーマソングの"Highflyer"。一見エターナルがプロレステーマソング!?と思いますが、確かに前半はアップテンポでそれらしく聴こえ、それと同時にエターナル以外の何でもないパワフルなドゥームナンバー。後半になると失速するのも恐らくプロレス会場では前半部分でしか流れないのでそこも練られたと思います。
そして次はかのFlower travellin' bandの"Map"のカバー。「オレには 地図がなければ 生きていけない」という歌詞の一節が印象的なこの曲。MCで岡崎さん(Vo,Gt)が言っていたけど、
「カバーって難しいのよ(苦笑 そのまま演るわけにもいかないし、だからといってアレンジを変えるわけにもいかないし。でもオレたちは(FTBが残していった日本のロックの功績を)引き継いでいきたいし、これからも(このカバーを)やっていきたいと思ってるんだよ。」
その時ぼくはこの言葉に強く感銘を受けたし、凄く真摯に受け止めました。個人的にこの日のハイライトの一つでした。原曲の魅力もさることながら、キチッとエターナルらしさを推しだしている素晴らしいカバーでしたよ。
そして次には後半に加速しだす"Circulation"という新曲。最近のエターナルの傾向というか、リズムチェンジ後アップテンポな加速というのがキーになってる印象がありまして。この曲でもそれが一層際立っていました。
本編最後は前途の10"やBlack cobraとのスプリットの収録されているこの日一番のドゥームナンバーの"Shadowed flower"。ゆっくりと酩酊していく感じがたまらない!(因みに私はSxEなので酒も煙草をクサもやりませんがw)
アンコールではエターナル史上初めてモッシュが起こった曲となって知られている?、5thアルバムのWithin the triadに収録されている"Agent of doom"。自分が知らない間にサークルピットが起きるバンドになっていたなんて!この曲もまたリズムチェンジが印象的な曲で、最後の加速するパートではその通りにサークルピットが発生したのでぼくも回らせていただきましたw

いやぁ、日本のドゥームバンドの意地を見せつけられた一日でした。
それとMCで岡崎さんがとあることを語っていて、「オレたちが海外でのリリースやツアーにこだわっていたのは、10年前とかその当時には日本にドゥームシーンとかそういうのが無かったからで。でも最近では国内であちこちいいバンドが10組ぐらい増えてきたし、日本でドゥームシーンみたいなのを作ってみようかなと。決して大きくなくてもいいし、たいそれたことはできないかもしれないけどそれでもいい。ただ、誰もやらないならオレたちがやる。」とのことで。
休止していた自分たちのレーベルのCornucopia recordsを再始動させて"Highflyer"EPも出したし、それにともなって国内あちこちから若手ドゥームバンドを集めてコンピレーションアルバムを作ろうと動いているそうです。
これは是非期待したし、サポートしていきたい。シーンを自分たちで動かして作って行きたいという岡崎さんの強い意志を感じました。
この日はBorisのアツオさん(Ds)も見に来ていて、エターナルの岡崎さんや根岸さんとの三人で談笑している所を目撃してしまって、凄い所を見てしまった・・・!と思わされた・・・w

やはりエターナルのライブは何度見ても飽きないし、また関東に来ることがあればなんとか足を運びたいですね。