「いいにおいのするDARK SUMMER TOUR 2012」 Void Ov Voices (Attila Csihar)

Mayhemのヴォーカリストで、最近ではSUNN O)))の準メンバーとしても知られているアッティラ・チハーさんが来日するということなので行って来ましたよ。毎度おなじみVampllia主催の「いいにおい」さん招致ということで。(元々はUSポストブラックのKralliceも来日するはずだったのですが、あえなくキャンセル(泣 そしてイベント名も変更に)

Attila csihar(Void Ov Voices) / Vampillia / Sigh / Cohol

  • Coholは激情コアとブラックメタルをミックスさせたような音を出してるバンドで、個人的にも結構好きな系統。今回は入りが遅かったがために少ししか見られなかったが、熱のあるパフォーマンスを繰り広げていたと思う。いつかキチッとしたフルセットで観たいなーと思っている。
  • 次はジャパニーズブラックメタルレジェンドこと、Sighでした。今回は最新作から一切やらず(ライブ向きの楽曲ではないからとのこと)、2つ前のアルバムのhangman's hymnを中心に据えたセット。Sighのライブを見たのは、2〜3年前に来日したmayhemのオープニングで出た時以来なのでやや久しぶり。その時見たライブではあまりいい印象に残って無かった(なんというかよく水飲んでてライブ自体不慣れな感じ)のだけれど、今回はいろいろと払拭出来ていたと個人的に思う。そもそも今回はあのDr.ミカンニバルさんもいましたし。メインマンの川嶋未来さんもファイアギミックを多用していてとても楽しそうだったしw twiiterで瞬間的に話題になった自慰ネタに触れてて(・∀・)ニヤニヤ ただいつも思うのはメインの二人のキャラが立ちすぎてて、他の楽器隊が地味すぎてしまうこと。僧衣着せたりとかなんかしたほうがいいのでは?と思ったり。
  • 続いて近々初のフルレンスを予定している関西ブルータルオーケストラことVampillia。当日のライブではまた微妙にメンバーが交代していて、ヴァイオリニストが女性になり、更に女性のパーカッションパッドも加入。今回もまた竜巻太郎と吉田達也(ruins)のツインドラム編成。キーボード→ヴァイオリン→ギター&ベース→ドラム→バンドアンサンブルと導かれるようにしてヴォーカル氏が登場。しかし何故か元AKBの前田敦子のマスクを被っているというwww (;・∀・)ハッ?と思いつつあっさりマスクを脱ぎ去り演奏とともに混乱の渦に。このバンドの特徴というか、美意識の中に悪意が混在しているのが肝だと思うのですね。演奏終盤ではまさかのアッティラさんも登場しとてつもなくカオスなことに。最後はベース氏とヴォーカル氏がフロアに飛び込んだまま演奏終了。とても良いライブを見させていただきました。
  • ラストはもちろんアッティラさんのヴォーカルパフォーマンス。今回はVoid Ov Voicesというヴォーカルをループさせ、エフェクトをかけた呪術的演奏。(演奏?)

どんな模様だったかというと、まずマイクを使って呪術的詠唱をしつつMOOGを使って録音&多重ループさせ、更にそこにギター用のエフェクターを通して変化を加え、幾重に重なるヴォーカルのみのヘヴィードローンのような様相を呈していました。例えるならゆっくりと地獄の門戸が開かれ、死者の船で煉獄に導かれて行かれるような感じ。深入りすると二度とは戻って来れない。深淵を覗きこんでしまったような気分でした。途中からはある程度ビートも持ちだして変化も生じて大分聴きやすかったです。しかしまぁ、ヴォーカルパフォーマンスでもあそこまで表現できるとは・・・ 他に言葉が無いですね。
そして何よりも特筆なのが日本ツアー向けにスイスで制作されたという新コスチューム。
あれはなんというべきか・・・(汗
具体的に解説していくと、まず僧衣を纏っていて、中の体には岩のようなものと発光ダイオードを巻き付けていました。なので隙間から青色やら赤色がちらちら光っています。更にはスモークマシンも体中に張り巡らされていて、いたるところからスモークが噴出する仕様。お前は歩く火山かー!wとでも言いたくなるような感じ。顔には逆十字が彫られたあマスクを被り、MOOGサウンドチェックを調整するためヘッドフォンも装着。それを隠すようにフードかぶっていました。
一応画像も置いておきます。

アッティラさんは11月にSUNN O)))としての来日も決まっていますし、これから楽しみです。