FRUE -A midsummer Night's Dream- (feat.Demdike stare)

気になるイベントなので行って来ました。
イギリスより自称魔女”demdike”を名乗る(Demdikeという名は、魔女 Elizabeth Southerns (別名、Demdike) に因んでつけられているそうな。)アンビエント・テクノユニット、Demdike stareを見に行くためです。あのオール・トゥモローズ・パーティーズにも引っ張りだこということらしいので。

音楽性はというと、アンビエントミニマルテクノをベースにしつつ、ドローン、インダストリアル、ダブステップ民族音楽サイケデリックまで飲み込んだようなサウンドを奏でる方々。
実際のライブの方はどうだったかというと、極めて轟音に近いドローン主体でしたね。ダブ的な要素も含んでいますが、踊れるような曲調ではなかったですし。とはいえ、ミニマルライクな感じはとても酩酊感がありました。途中途中で挟んでくる不可思議な民族音楽やインダストリアルチックなノイズな好印象。
しかしやっぱり印象に残っているのは、バックのスクリーンに映し出される謎映像の数々ですね。イギリスのハマー・フィルム・プロダクションから引用したとおぼしき、サバトやwitchcovenような儀式めいた映像の数々。かのチャーチ・オブ・サタンで有名なアントン・ラヴェイなども映っていて、空気感でいえば完全にドゥームメタルそのもの。常々ドゥームメタルでは悪魔崇拝や魔女信仰がイメージとしてつかわれていますし。魔女信仰といえばウィッチハウス周辺とも親和性がありますね(筆者はこの辺は疎いので割愛w)かくしてドローンと怪奇な映像が相まって「幻惑」という言葉がぴったりなライブでした。オールナイトでなおかつそこそこマニアックなイベントなので客は入るのだろうか?と思っていたのですが、demdikeの時は満員とは言えないもののそこそこ入ってました。またイベントを企画していくそうなので、Master Musicians of Bukkakeあたりよんでほしいなー。
上の曲はプレイされたけど、下の曲はやらなかった。やっていれば違った印象だったかも。