ベルフラワー

一部で話題沸騰?な映画、ベルフラワーを見ました。何故か全マッドマックス2ファンに捧ぐ、という触れ込みのあれですw 以下あらすじと感想を。

  • あらすじ

 時は黙示録が訪れた核戦争後の近未来!・・・ではなく現代。何故かマッドマックス2の悪役のヒューマンガスに憧れる、マッドマックスオタクの互いに親友同士のウッドロー(エヴァン・グローデル[監督/主演])とエイデン。二人はメドューサ団なんてのを結成。


「ヒューマンガスに誰も逆らうことは出来ない!!!!!!」

それでマッドマックスのようなポストアポカリプスな世界を夢見て、仕事もしないで(どうやって生計立ててんだ・・・)ダブルバレルショットガンの試し打ちしたり、火炎放射器作ってブッパしたり、あからさまな改造車のメドューサ号(これがまた多機能ですごい。しかも監督のリアルで自家用車w)を作ってボンクラかつストイック?な生活を送っている二人。

映画評論家の町山智浩さんが実際に乗せてもらったそうな↓

そんなボンクラ二人に激的な変化が訪れる!ウッドローがたまたまバーで知り合ったミリーという女の子に恋してしまったのだ!なかなかミリーもノリノリな子で、自分がやってるオタクなことに興味を持っていてくれてる!二人は意気投合してテキサスまで3日もかけてドライブ。しかも帰りは自分が乗ってきた車(メドューサ号とは別の、ボタンでウイスキーが流れる改造車)を、彼女が「マッドマックスっぽくない?」という理由でオンボロバイクを見つけてそそのかされて車と引き換えて乗って帰ってきてしまうというwww
そんなこんなで彼女にめでたく童貞を捧げてからはオタク趣味から遠ざかって行く(ありがちだよなこれwww)ウッドロー。当然親友だったエイデンからは「もうやってらんねぇ!」とそっぽを向かれ始めるわけですね。
しかし、突然ウッドローに激震が走る!たまたま留守にしていた間に、ミリーがウッドローの家に元彼を連れ込んでヤりまくっていた現場に遭遇!行き場のない怒りに絶叫するウッドロー!オタクの運命は如何に―!!

  • 感想

 想像以上に切なくてほろ苦い映画だった・・・ これはあれなんですよ、思春期の男の子は避けて通れないデリケートな問題なんですよ。ましてや初めて出来た趣味まで理解してくれる彼女に童貞まで捧げて。その彼女が浮気しているという。自分がその場に居合わせたらどうなんだろうって、深く考えちゃうんですよね。その後仲直りできるかな?またやり直せるかな?いっそのこと元彼(彼女)を無茶苦茶にしちゃうか?でもそんな勇気なんてないんですよ。だってオタクだから。非コミュっぽかったら尚更。折角作った火炎放射器でなんかしようとしても法に触れるだけだし。で、その傷を友達に癒して貰うわけですね。やっぱ持つべきものは親友だ!もうダメだ!女なんてもうダメだ!(棒読み
ところでマッドマックスはあくまで一つの要素なのでアクションとかそういうのは期待しないほうがいいです。そもそも数人のスタッフで撮られた失恋青春映画なので。
この映画って、かのビースティボーイズのMCAことアダム・ヤウクが設立した配給会社が関わっているのですよ。ありがとうアダム、ほろ苦いけど素晴らしい映画を届けてくれて。

そういえばマッドマックスの新作が控えているそうですが、なんとかしてメドューサ号も出して欲しいところです。