Let there be doom mix Vol.3

久々にドゥームミックスを作ってました。これは回顧録でもあるわけです。

帰ってきたドゥームmix Vol.3

以下曲目。曲名、アーティスト名、アルバム名の順。

  • 1.Let Them Fall - Saint Vitus from 「Lillie: F-65」
  • 2.Warriors Of The Son - Junior Bruce from 「The Headless King 12"」
  • 3.Battle In The Swamp - Conan from 「Monnos」
  • 4.Erosion of mediocrity - Demdike Stare from 「Elemental」
  • 5.Fall Down - Pinkish Black from 「s/t」
  • 6.60 WV - Black Shape Of Nexus from 「Negative Black」
  • 7.Not My Kind - ASG from 「Low Country」
  • 8.Infearnatural - Ufomammut from 「ORO: Opus Primum」
  • 9.Tribute - Alaric from 「s/t」
  • 10.The Forking Path - Old Man Gloom from 「NO」

あとちょこっと解説。

#1はご存知パンク・ドゥームレジェンド17年振りの新作から。スコット”ワイノ”ワインリッチ復帰作としては22年振りか。しかし昔となんにも変わってねぇw デイヴ・チャンドラー先生のギターなんて、ダウンチューニング?なにそれ美味いの?状態だし。オールドスクールドゥームメタルとしてはangel witchの新作(こちらも傑作!)と双璧をなす名盤ではないかと。

#2は元bloodletというハードコアバンドのメンバーを擁する(ごめん、この辺はあまり良く知らない苦笑)ストーナーメタルバンドのデビュー作。まさかのA389よりリリース。音的にはhigh on fireのフォロワーな感じだけれども、中近東なメロディーを用いるなど創意工夫が感じられてなかなか個性的。近々あのearthrideとのスプリットも予定されているので要注目。

#3はぼくの上半期ベストにもセレクトした原始人バトルドゥームことコナンの2ndから。このバンドの特徴というか、特に真新しいことはしていないのにどの他のバンドとも似ていないという貴重な存在。シンプルかつウルトラヘヴィー。

#4は先日のライブも素晴らしかったイギリスのミニマルダブ/アンビエント・ドローンユニットのアナログ四枚をまとめたアルバムから。ドローン要素はあるけどドゥームではないだろ!とツッコミが入りそうですが、先日のライブを見た以上どうしてもドゥーム文脈に置きたくなるのですよ。ああいう呪術的なテクノユニットはそうそうないので。

#5はこれもまた上半期ベストにチョイスしたやつらから。あのアルバムからはこの曲が一番好きですね。そういえばアナログ盤完売で好評につきCDもリリースされるそうです。ところでライブだとサポートを加えずベース抜きの二人でやってるみたいですね。

#6はドイツ産スラッジ・ドゥームの3rdから。これはまた凶悪。ドイツのチャーチ・オブ・ミザリーと呼びたいぐらい。似たようなところでフランスのthroatruinerのlove sex machineなんかもいますが、こっちはもうちょっとスマート。トータルタイム79:57。緩慢な死が迎えられます。大推薦。

#7はvolcom entertainmentからアルバムを何枚かリリースしているノースカロライナ州ストーナーロックバンド。こちらはあのblack tuskとのスプリットから。まだ日本では知名度が皆無な気がしますが、なかなかいいバンドですよ。先日relapse recordsと契約を交わしたそうなので注目していきたいです。

#8はイタリア産サイケデリック・スラッジメタルバンドの6thから。このバンドの特徴というか兎にも角にも音の壁壁壁。よく引き合いに出されるelectric wizardとmogwaiの露悪的な部分を掛けあわせたようなサウンド。よくポストロック/ポストメタルの手法として用いられる、空間を徐々に満たしていくなんてのがありますが、このバンドの場合空間を侵食するという表現がぴったりではないかと。

#9はかのカルト・スラッジコアのnoothgrushのメンバーも在籍しているデスロック(ゴシック)/ドゥームロックバンドのデビュー作。前途の通りdeaethrock〜postpunk〜doom rockを行き来するサウンド。先日のatriarchとのスプリットも一部で話題になりました。pinkish blackもそうなんですが、にわかにこういう系統の音楽が盛り上がりつつあるんですかね?

締めの#10はまさかの再始動を果たしたconverge,isis,cave in,zozobraのメンバーを含むOMGの8年ぶりの新作から。メロディーにアイシスの面影がががが。それはともかくとしても今年を代表する一枚では無いかと。