KOTOKO

鬼才、塚本晋也監督と言うまでもなく人気SSWのcoccoがタッグを組んだKOTOKOを見てきました。

なんというか、見ていて身を削られるような思いでしたなぁ・・・ coccoファンにはある意味で本人を深く理解するための踏み絵のような映画ではないかと。

自立を保つために外的圧力と向きあう。何故なら外に向けての暴力(防衛本能)で自身を制御しているから。生きる。生きる。生きる。また、自傷による生存確認。流れ落ちる血。今日も世界は一つだ。辛い現実と隣り合わせの幸せな家族団欒。ふと育児を続けられるかどうかの強迫観念。この生活で自身のバランスは保たれるか?

この映画は琴子=coccoとして成立している部分でもあります(人間(世界)が二人見えるというのは実生活でもそうなんだとか)劇中coccoの歌と踊りがフィーチャーされています。しかしです。この映画には想像以上に暴力的で血が流れるシーンがあるので、ある程度覚悟したほうがいいです。

絶望の淵から見る希望ってのもいいじゃないですか。この映画をツイッターのフォロワーの方が、拷問スラッジバンドのKHANATEになぞらえていました。でもぼくはtoday is the dayのこの曲がポンっと浮かびましたね。