2013年ベストアルバム30枚 ※1/5更新

ああ^〜

例によってGTAVにのめり込み過ぎてブログを放置してました!(^д^)ハハハ


しかたないよね!時間泥棒なゲームだし! ・・・空いてる記事は何時か埋めます。今年も昨年同様に順列つけようかと思ったのですが。今年はNINイヤーだったしどうしたって一位になるに決まってる!っていう。だから順列は無し!でも取り分け満足度が高かった奴は文字い大きめにしときます故。アルファベット順で。上半期ベストもリンクしておこう。

※バンド名・アルバム名・リリースレーベルの順(国内盤が出てれば両方表記)

  • Alter of Plagues - Teethed Glory & Injury [Profound Lore/Daymare Recordings]


ポストブラックにインダストリアル〜スラッジ色をねじ込み、比較対象のいない独自の作風に。更なるドス黒い暗黒世界を期待するものの、残念ながら今年解散を発表、RIP.

  • Black Boned Angel - The End [Handmade birds]


オーストラリアの二人組による、アルバムのタイトル通り最終作。苛烈な業火のようなヘヴィードローンと思いきや、叙情的なパートを配してズブズブと屈服させられた。いや、ジャケ通り夕焼けを眺めながら滅却させられた。RIP.

  • Chelsea Wolfe - Pain is Beauty [Sargent house/Daymare Recordings]


孤高のゴシック・クイーンの3rd。幻惑のドゥーム・フォーク。よくチェルシーウルフ本人のアイコンに目が行きがちですが、改めて四人組のバンドであることを再認識。バンドのフィクサーであるベン・チゾルム(Ba,Key)の構成力も光る。

  • Corrections House - Last City Zero [Neurot]


噂のストーナー・スラッジスーパーグループの1st。Neurosis,EYEHATEGOD,Minsk,Yakuzaの各人が集まってみたら出てきたのがインダストリアルメタルだったという驚き。曲によってはもろMinistry,KMFDM,Skinny Puppyだったり。しかし元の持ち味も活かして、いい塩梅なストーナー加減もあり。これで来日しないかなぁ・・・

  • Cult of Luna - Vertikal [Density]


ISIS亡き後を継ぐポストメタルの巨星。フュージョン色の強いシンセを導入し、大曲志向の強いプログレッシブな作風に。寒々しいトレモロリフの波にも感服。そして何もかも最高な極寒のアコースティックセッションも評価の一因に。しかしながら今年無期限の活動停止を発表。巨星墜つ・・・?


ディスチャージ、セルティック・フロストに強く影響を受けた「パンク・スローン」路線から心機一転、マーシフル・フェイト、キング・ダイアモンドにインスパイアされたような古き良きヘヴィメタル路線に転向し世間の度肝を抜いた今作。ブラックメタルの音質(しかしハードコアっぽくもある)を用いて純粋にヘヴィメタルを演ると逆に新鮮に聴こえるから不思議。
あの時あれだけ騒いだのに年間ベストに入れない男の人って・・・

  • Dead In The Dirt - The Blind Hole [Southern Lord]


ブラックメタルの妖気を纏ったヴィーガン・ストレートエッジ・グラインドコア(パワーヴァイオレンス)。正々堂々立ち向かわないとジャケ同様底の見えない穴に突き落とされます。

  • Deafheaven - Sunbather [Deathwish/]


今年のヘヴィーミュージックの主役。ピュアなブラックメタルフリークからは何かと物議を醸してる感じがしますが、割りとそういうのはどうでもよくて。ブラックメタルを陽的なベクトルに向け、ネクストレベルに押し上げたのは評価されるべき。正直なところ、これを聴かれるべきはヘヴィーミュージック(もしくはブラックメタルに馴染みが無い)に縁のない人なのではないかと。日本のメディアからはイマイチ見かけないし。

  • Death Grips - Government Plates [Selfreleased]


突如リリースしたアブストラクト・ヒップホップトリオの4th(それともミックステープ?)。基本的には90’ラップメタルを下地にしたヒップホップながらも、ノイズ・インダストリアルやらヴェイパーウェイヴ地味たSEやらを混ぜ込み力業でねじ伏せるパンクラップを展開。このユニットのすごいところはバックビートをだけでも聴けてしまうところかなと。とにかく新鮮すぎる。存在自体が特異すぎる奴らだし、また来日して欲しいところ。


10しか入らない箱に15〜20ぐらい物を詰めてみたら意外と綺麗に入ることに気づかされるマスコアバンドの5th。あらゆるフォロワーを狩り尽くして自分たちしか残らなくなった奴らですが、複雑怪奇ながらもポップにすら聴かせてしまう手腕は見事としか言い様がないですな。マスマティカルなナンバーはともかく、歌ものナンバーも堂々たる出来で素晴らしい。

  • Emptyset - Recur [Raster Noton]


反復と反響、溶解と凝固が連鎖するミニマルダブ〜インダストリアルテクノ。聴いてると工事現場にいるような感覚になれます(過去には廃墟や炭坑や原発で録音したEPもある)。出来る限り外の雑音をシャットダウンして室内でフルボリュームで聴きましょう。


黙示録ポスト・パンクと呼ばれるものの、初のアルバムではインダストリアル〜EBMな作風に変貌。DAFのような汗臭さは微塵もなく、シンプルに研ぎ澄まされて美しくもあるエレクトロサウンド。先日のエレクトラグライドでは予想外のノイジーなパフォーマンスを披露して注目を集めましたね。

  • The Haxan Cloak - excavation [Triangle]


ドゥーム・ドローン・アンビエントとウィッチハウス・ミニマルダブ・インダストリアルテクノの邂逅。 ポストアポカリプティックな暗黒舞踏。太陽(EDM)に背を向け、影を追い求めよう。

  • Hoax - S/T [Selfreleased]


噂が噂を呼ぶマセチューセッツのハードコアバンドの初のフルアルバム。冒頭の咳払いからのインダストリアルノイズ(あのパツキンノイズ女子ことPharmakonが参加!)を皮切りに、RAWでEVILなハードコアサウンドを炸裂。もはやプリミティブブラックのような音像で怒りまくってて最高。本年度最邪悪盤。

  • Iceage - You're Nothing [Matador/Escho/Hostess]


怒れるデンマークの青春ポスト・パンクパート2。ややガレージ・パンクな作風になったものの、まだまだ彼らには僕達に期待を抱かせてくれる。来年、別稼働部隊のVÅRでの来日も決まっていますね。本体でもそろそろ・・・

  • Locrian - Return to Annihilation [Relapse]


ジャケの霧の中から様々な化け物が飛び出してくるような闇鍋ポスト・ドゥーム。情念のヘヴィロックなタイトルトラックや、初期ファン泣かせなタイトルのエピックなラストソングを聴いて思った。まだまだドゥーム・メタルには道があると。

  • Nails - Abandon All Life [Southern Lord]


Emtombed+Napalm Death+モダンハードコア=NAILSな激烈デスメタリック・ハードコアバンドの二作目。グワーッ!ドワーッ!とブラストした後ビートダウンしてエントゥームドな感じに聴かせてしまうのはもはやこのバンドの個性。1月末の来日が待ち遠しい!


神神神
活動休止〜再始動を挟んで五年ぶりに届けられた8th。ベッドルームでビートを思いつき作られたという今作。昔のようなヘヴィーな曲はそう多くないものの、ベテランならではの円熟の境地とも言うべきインダストリアル〜エレクトロサウンド。意図してかのThe downward Spiralを意識して作られたそうで、歌詞もビートもニヤニヤするところもチラホラ。それと単純な話ですが、メタリックな曲を期待するファンの声もわかるのですよ。でもそれを期待しても仕方ないだろうと。ミニストリーのアル・ジュールゲンセンみたくおっさんになってもバカやってます、ってのもねぇ・・・? 実際に豪雨の中でCOPY OF Aを見せられた身としては冷静に判断できるわけもなく。本年度私的ベスト。1〜10までNine Inch Nails - Hesitation Marksとかって書こうと思った事もありました・・・ 2月の来日は両方行く方向で調整してます(笑)

  • Oneohtrix Point Never - R Plus Seven [Warp/Beat Records]


ドローン・アンビエント・ノイズからヴェイパーウェイヴまで。OPNことダニエル・ロパティンはどこまで幅広いのか。何だかよくわからないが聴いてて面白いし、何故か落ち着かせてくれる不思議なアルバム。お約束のアレも一応。

  • Pelican - Forever Becoming [Southern Lord/Daymare recordings]


メンバーの脱退劇を経て届けられたインストバンドの今作はポストメタルはおろか、超弩級のヘヴィロックに舵を切ってきて頼もしい限り。このまま驀進してほしいところ。だからはよう再来日!

  • Pete Swanson - Punk Authority [Software/Melting Bot]


戦慄のパワーエレクトロニック・ダンス・ミュージック。一口にダンスと言ってもこの場合、高圧ノイズで血管ブチ切れてのたうち回されます。ブレイクコアともドリルンベースとも違うステレオフル出力ノイズテクノ。初○階段がなんだ!B○S階段がなんだ!ピート・スワンソンでも食らいやがれ!!

  • Primitive Man - Scorn [Relapse/Throatruiner/Relapse Japan]


Primitive man(原始人)というよりもほぼ言語が通じない野人が暴れ狂う極悪スラッジ・ドゥーム。脳天直下でアナルレイプなヘヴィードゥームサウンドにたじろぐばかり。
見た目も悪すぎるアー写も一応・・・

  • Prurient - Through The Window [Blackest Ever Black]


ヘヴィーミュージックファンに送る(インダストリアル)漆黒のシンセテクノ。ドミニク・フェルノウ関連はどれもこれも悪意が見え隠れして興味深いです。Listen at night in the hills,watching as headlights approachと書かれてあるので仰せの通りに。

  • Russian Circles - Memorial [Sargent House/Daymare Recordings]


ヘヴィーな轟音インストバンドの5th。ひたすらリズム重視でうねるバンドだったものの、今作では同マネージメントメイトのDeafheavenに触発されたのかシンフォブラックな曲もあってビックリ。このバンドの面白いところというか他のポストメタルに比べてややダークなきらいがあるところだと思うのですよ。・・・ところで2014年中に来日を期待していいんですね?(例のtwitterのポストより)

  • Savages - Silence Yourself [Matador/Hostess]


怒れるポストパンク女子編。もしくはチンポの無い兄貴たちのポストパンク。サウンド自体は真新しいものでは無いのだけれど、研ぎ澄まされたナイフのようなサウンドに身を引き裂かれっぱなしでした。実際にライブでも本当に怒っていました。

  • SubRosa - More Constant Than The Gods [Profound Lore]


深淵のフォーキッシュなエピック・ドゥームバンドの3rd。I HATE Records出の地味なバンドも遂にここまで来た!女声ヴォーカルは元よりコーラスもよし、ヴァイオリンの調べが止まらぬ慟哭を誘ってくれます。2〜3年ぐらい前からメロディックに歌い上げるドゥームサウンドが一種のトレンドのように感じました。


ドローン・アンビエントの才人による7th。 傑作とも言うべき前作を軽くK点超えを果たすほどのものをまた寄越してくるとは。 家で独りでピアノのチューンを聴いてるとあまりに自分が無力すぎて涙を誘うんだ・・・ 曲名を見ると神学的やらイラク戦争の禍根(所謂捕虜虐待)のようなものが連想されるので突っ込んだ内容について知りたいところですね。

  • Tropic of cancer - Restless Idylls [Blackest Ever Black]


暗黒かつインダストリアル影響下のコールドウェーヴ。もしくはインダストリアル化した初期The Cureジョイ・ディヴィジョン。レーベル名同様に暗闇から奏でられる耽美的サウンド

Camella Lobo女史率いるこのバンドを一言で言うならロマンチック。もうそれだけで十分かと。本年度ベストジャケット。

  • Vatican Shadow - Remember Your Black Day [Hospital Productions]


インダストリアルテクノのテロリズム。中近東に彩られたインダストリアルビートの絨毯爆撃のようなサウンド。世間様ではドミニク・フェルノウ関連はPrurientの方が評価が高いようですが、自分はこっちを推す。何故ならVatican Shadowには独特の如何わしさがあるから!それと意味不明な曲名(「今夜サダムは廃墟を歩く」や「ガチムチハイジャック犯の部族の加入」などなど)やら悪意を包み隠さず発揮してるのもこっちですし。それとこのユニットの優れてるところはメタル耳でもあっさり聴けてしまうところだと思う。ジャスティン・ブロードリック(GODFLESH,jesu)が目をかけるの納得。

  • Windhand - Soma [Relapse/Relapse japan]


ヴァージニア州リッチモンドの女声ドゥームバンドのリラプスデビュー作。2nd。
最近のエレクトリック・ウィザードからサイケ色を抜いたシンプルなサウンドながら、ここにオルタナティブロック風なヴォーカルを配する事によって化学変化を起こした意欲作。いや傑作。この侘び寂びが効いたヴォーカルがまた哀愁を誘うのです・・・ 改めてドゥームメタルはやり方次第でどうとでもなると示されました。




取りあえずこんなもんですかね。youtubeに↑の視聴まとめた再生リスト作ったので暇なときに垂れ流してみてね。