KOTOKO

鬼才、塚本晋也監督と言うまでもなく人気SSWのcoccoがタッグを組んだKOTOKOを見てきました。

なんというか、見ていて身を削られるような思いでしたなぁ・・・ coccoファンにはある意味で本人を深く理解するための踏み絵のような映画ではないかと。

自立を保つために外的圧力と向きあう。何故なら外に向けての暴力(防衛本能)で自身を制御しているから。生きる。生きる。生きる。また、自傷による生存確認。流れ落ちる血。今日も世界は一つだ。辛い現実と隣り合わせの幸せな家族団欒。ふと育児を続けられるかどうかの強迫観念。この生活で自身のバランスは保たれるか?

この映画は琴子=coccoとして成立している部分でもあります(人間(世界)が二人見えるというのは実生活でもそうなんだとか)劇中coccoの歌と踊りがフィーチャーされています。しかしです。この映画には想像以上に暴力的で血が流れるシーンがあるので、ある程度覚悟したほうがいいです。

絶望の淵から見る希望ってのもいいじゃないですか。この映画をツイッターのフォロワーの方が、拷問スラッジバンドのKHANATEになぞらえていました。でもぼくはtoday is the dayのこの曲がポンっと浮かびましたね。


REC3 ※ネタバレ含む

スパニッシュPOVホラーの3作目、REC3を見てきました。 これはシリーズとは切り離して楽しむおバカホラーだと思う。まぁ、笑いと恐怖は紙一重っていうし。映画的な立ち位置でいえば「悪魔のいけにえ2」のような若干のコメディ要素を交えた感じ。突っ込みどころはいろいろあってね・・・w

例えば、主人公の花嫁がとうとうゾンビ(≒悪魔)にキレて、「今日は私の日(挙式)なんだよおおおお!!!!!」と言いつつチェーンソーを持ち出しドレスを半分引きちぎってゾンビぶった斬りwww まさにBride Chainsaw massacre!w さすがにこれは劇場でも吹きましたw あと前作見てる人ならわかりますが、ゾンビではなく感染型悪魔(でも便宜上ゾンビで)なんですよね。鏡に映ると本来のやせ細った姿が現れたり。しかも、襲われそうになっても聖書を読み始めると奴らの動きが止まる止まるw 前2作も最初からこうしてればよかったのに! 何故かもう一人の主人公の新郎が聖人にあやかってパラディンみたいな格好するし(困惑)しかも特に意味ないしw

まぁ、最終的に神父以外みんな死ぬけどな!せっかく綺麗だった花嫁も最後にゾンビ化した姿がどうにも滑稽でまた吹いたけどもw 因みに主人公の花嫁は本作の監督の嫁だそうな。うらやましいなおい。